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五十嵐大介、最新描き下ろし作。
作家の伊坂幸太郎と基本となるアイデアを出し合った上で
それぞれ異なったストーリーを小説&漫画の場で創り出す。
五十嵐版では、世界に散らばる伝説から浮かび上がる
“猿”の存在をめぐって、エクソシスト、僧侶、黒魔術、
聖遺物、ロマなどなど様々な要素が絡み合い混沌を加速させる。
(伊坂版は『SOSの猿』のタイトルで、昨年既に出版済み)。

上巻では初っ端から時空間を縦横無尽に駆け回り、人物、謎、
キーワードを撒き散らし、大風呂敷を広げていく。何せ
出てくるのが孫悟空にピサロ、ザビエル、アンゴルモアの大王
だもん。ただ、みんな五十嵐色に染められているので、これらの
濃いキャラクターが違和感なく共存。そして、敵(?)の
目的が明らかになる下巻では、一大ディザスター巨編へと展開。
静かに深くじわじわ進行させる普段の五十嵐流とは異なり
ド派手にドンパチやるのが新鮮。その上、上巻で広げた話を
きっちり二冊でまとめきったのは流石。正直、ここから
いくらでも話を掘り下げられた気はするけど、連載ではなく
描き下ろしだからこその勢い、統一感を重視した感じ。
ゆえに読むのも、まとめて一気に読んだ方がいいと思う。
で、あとは『海獣の子供』の完結をひたすら静かに待つ。

■五十嵐大介『SARU』上・下 小学館












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