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kuro score >>> cross core !!!

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2004年の個人的ベスト1映画が『殺人の追憶』で、
韓国女優で一番好き、というか唯一知ってるのがペ・ドゥナ
なので、見に行かないわけにはいかぬ。

で、唐突だが、この前読んだ『文学賞メッタ斬り!リターンズ』
の中で、最近もてはやされている口当たりのいい小説に対し
島田雅彦はこう述べている。

「起承転結がしっかりあって、カタルシスが得られて、
それでなんとなくすべて納得したような気になるっていう
ような。(中略)しかし、そういうものに限って、後で
何も残らないっていうことが多いわけです」

そして映画で言えばそれはハリウッド映画にあたるわけで。
パターン化されたものを消化するだけ。
結果、誰が作っても変わらない。
最近の韓国映画もどこか、そんな陥穽にはまっている気がしないでも
ない今日この頃。そのまったく真逆をいくのが、この『グエムル』だ。
あー、前フリなげー。
観客の「こうなるんだろうな」とか「こうなってほしい」といった
予想や期待をことごとく裏切り、おさまりの悪い感じが延々最後まで
続く。安直なクライマックス、安直なヒロイズムには絶対到らない。
もちろん安直なハッピーエンドになんて辿りつくはずもなく。
はっきり言って後味の悪い結末だが、それゆえ強く心に残る。
なんか、魚の小骨がノドにずっとつっかえている感覚。

あと、前作『殺人の追憶』が好きだった理由として、笑いのツボが
個人的にハマったのも大きいんだけど、今作は笑いどころすら
思うように笑わせてもらえない。なんて言うか、笑っちゃいけない
笑えないシーンにわざと笑いをつっこんでるというか。
笑ったら人としてダメだという理性と、でも笑わんとしゃーないやん
ていう本能をぐだぐだ戦わせられる。かつて松本人志が「悲しみや
切なさと背中合わせの笑い」を目指したい、みたいなことを言ってた
ような気がするが、その一つの回答になるんじゃないのかな。
松本本人がどう評価するかわからんけど。

とにかく、一筋縄ではいかない厄介な作品。

http://www.guemuru.com/












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