鮨処旬菜 英
新横浜周辺は、あまりお店がないようだったので
ライブ終了後は、関内まで戻って、お寿司屋さんで一杯。
横浜と言えば、以前『鮨 水谷』の大将が営業されてた場所を
引き継いだ『はま田』という店があるらしいんですが、
それほど遅くまで開いてなくて、今回は断念。こちらの店は
ラストオーダーが23時なので、地下鉄乗って即行向かう。
狭めの階段を上った2階にある店内は、明るめの照明のもと
カウンターが7席ほど。男性ふたり、女性ひとりで営業中。
到着が遅くなるのは分かってたので、あらかじめ3種類ある
コースの中から真ん中の「華」(7000円)を予約。
まずは先付けのおひたしから始まり、刺身二種は三浦松輪の
サバとカワハギ。サバは、脂がのってて濃厚なのに上品。
そして、肝を入れた肝醤油でいただくカワハギがこれまた旨い。
淡白な身に、ねっとりした肝醤油がばっちり合う。貴重な
頬の部分もコリコリでおいしい。この肝醤油だけでもお酒が
進む感じなので、ビールから日本酒へ。秋田の「まんさくの花」。
この後、別の銘柄を2種ほど飲んだけれど、酔って名前は忘れた。
もう少し食べられますかと聞かれたので、お刺身追加。
大間のマグロに剣先イカ。どっしりしたマグロは色も濃く
食べごたえあり。ただ、最近は境港でたくさん獲られるので
大間で獲れる量が減ってきてるらしいです。漁師さんの生活も
あるし、なかなか悩ましい話のよう。みんながみんな幸せに
なるのって、難しいもんなあ。自分は酔ってたら幸せですが。
閑話休題。続いて、本シシャモの塩焼き。雄2匹と雌1匹。
たまたまかもしれないが、雌より雄の方が身が大きく、
その割に味は濃いように感じた。あと、刺身のツマとして
宮城の生きくらげや、大根と人参のいぶりがっこといった
変り種をさりげなく出してもらう。こういう細かいところまで
こだわりが感じられた。そして、お鮨。ヒラメ、マグロ×2、
筋子、シンコ、穴子、イカ。追加でエンガワ、サバ、芽ネギ、
中落ちの巻き物など。全体的にかなり小ぶりのお鮨で、味付けも
シンプル。食べやすくて、調子のってつい食べ過ぎてしまう。
マグロも良かったが、今回はやっぱりサバが特に旨かった。
締めには岩海苔(だっけ?)の味噌汁と、ほうじ茶のプリン。
ほうじ茶プリンって初めて食べたけど、素朴で上品な味でした。
全体を通して、素材にこだわりのある良いお店。ちなみに、
ちょうど開店3周年だったらしく、記念に手拭もらったよ。
■鮨処旬菜 英/神奈川県横浜市中区常盤町3-22-2F[17:00~24:00]