
わー、キモーい。思ってたのと違ーう。
『新世界より』で、バケネズミの進化前の生物として
挙げられてたハダカデバネズミが実在するっていうから
関連の本見てみたら、想像以上にげんなりする姿。
全身毛がなくて、肌色で、しわしわで、ぺったんこの鼻に
飛びぬけて長すぎる歯。一見、地獄からの使者みたいな
彼らは、生態を知るとさらに謎が深まる。小説でも
触れられていたように、真社会性を持つため、蟻や蜂みたいに
女王だけが出産し、あとは繁殖に関わる王様、天敵(蛇)や、
他のコロニーのデバネズミが侵入してきた時に戦う兵隊、
様々な労働を行う働きデバと、完全分業化されている。中には
毛がない上に変温動物であるため、生まれたばかりの子どもが
凍死しないよう、かたまって肉ぶとんとなる、ふとん係まで
いるという。他にも、17種くらい鳴き声を使い分けるとか、
長生きのやつは30年以上生きるとか、すごいような、
訳分からんような実態が次々明らかに。それに従って、
ちょっとずつ、いやほんの少しだけど愛着も湧いたり、
湧かなかったり。なんだかんだで、こういう変な生き物の
研究って、大変そうだけど、おもしろそう。でも、夜中に
ひとりっきりで対峙するのは断る。ちなみに、個体識別法も
バケネズミ同様、入墨(額ではなく、背中に)で行うらしいです。
■吉田重人・岡ノ谷一夫
『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係』岩波書店
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