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kuro score >>> cross core !!!

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今年は邦画・洋画とも、例年以上に豊作だったのではないかと
大した本数見てなくても思った訳ですが。無理矢理まとめるなら
ビター&リアル。アメリカの苦悩と日本の日常。底に流れる苦みを
乗り越えた時に見えたのは、光か、さらなる闇か(ちょっと大げさ)。
2007年版ベスト10
2006年版ベスト10

1位:歩いても 歩いても
文学が、純文学とエンタメ系に分けられるのと同じように
映画も分けられると思う。つまり「何を」描くかが重要な
エンタメ系と、「いかに」描くかが大事な純文系に。
この作品は、紛れもなく後者。題材も私小説っぽいし。
物語はあってないようなもので、ただ、うだつのあがらない
男が妻子を連れて田舎に帰省してきた丸二日間を映し出すだけ。
なのに、すべての画から溢れんばかりの豊饒なエネルギーを
感じる。映画は理屈じゃないことを知らされた一本。

2位:ぐるりのこと。
1位に続いて、これまたまったく地味な作品。でも、見終わった後
じわじわくる感覚は、忘れられない。何があっても、ただずっと
そばにいてくれる存在の尊さ・愛しさ・安らかさ。ふたりで
生きることの価値を存分に見せつけてくれるが、独り身にはこたえる。

3位:バンテージ・ポイント
重いメッセージを込めてあったり、感動できる作品も確かに
素晴らしいけど、やっぱり映画にはエンターテインメント性が
重要だと思ったりもする訳で。そういう意味で、本作は短時間に
内容をきっちり詰め込んで、わくわく&スッキリできる快作。

4位:ノーカントリー
人の薄気味悪さと、景色の美しさが鮮やかなコントラストを描く。
突然現れ、突然去っていく殺し屋は、まるで天災のよう。
ストーリー自体も、どこか観客を突き放す冷徹なところがあり、
見る人を選ぶかもしれないが、今という時代を生きるために
一度はこの衝撃を心に受けとめておくのも、悪くないと思う。

5位:ダークナイト
元々はアメコミ原作だということを忘れるくらい、重苦しく
息苦しい。『ノーカントリー』と並んで、今のアメリカの閉塞感を
象徴する作品。正義とは勝ち続けることだとしたら、これほど
業の深いことはない。負けることも逃げることもできない
レールは、どこまで延びているのだろうか。
6位:ホット・ファズ
本年度のバカ部門枠。終盤のシリアスとホラーとやりすぎ感が
ミックスされた銃撃戦が一番のカタルシス。そして、何より
映画愛に満ちた作品なので、見終わった後には爽快感が残る。

7位:アフタースクール
構成の妙でぐいぐい引き込んでくれる佳作。テンポがよくて
目まぐるしく変化する展開で、ぼーっとしてると、あっという間に
置いてけぼりにされる。伏線も多く、繰り返し見てみたくなる。

8位:JUNO/ジュノ
こちらは、セリフのテンポ・おもしろさで引っ張ってくれる作品。
日本なら重苦しくなりそうな、十代の妊娠というテーマを
笑いも含めて軽やかに、かつ愛情に満ち溢れた物語に昇華。

9位:落下の王国
映像の美しさでは、断トツ。CGを使わず、実際に存在する
景色を背景にした冒険譚は、鮮やかな夢物語のよう。こういう
作品こそ、映画館で見ないともったいない気がする。

10位:デトロイト・メタル・シティ
原作のくだらなさ・バカバカしさを美点として、きっちり
理解した上で作られた、予想外の良作。何と言っても
ライブシーンのカッコよさだけで、十分モトが取れた。

【その他、今年映画館で見た作品(五十音順)】
おくりびと
ガチ☆ボーイ
きみの友だち
スウィーニー・トッド
人のセックスを笑うな
百万円と苦虫女
ミラクル7号












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