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積読漫画雪崩式2005

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粛々と新刊が発行される漫画は、リモート生活において
数少ない楽しみの一つ。本当は、ネットで買ったり
電子書籍に切り替える方がいいんだろうけど、書店が
なくなると困るので、あえて実店舗で購入継続中。

■吾峠呼世晴『鬼滅の刃』20巻 集英社
さすがにもう落ち着くだろうと思い続けて半年以上。
いまだにブームの終わりが見えない本作。ジャンプ
本誌ではついに完結を迎えたけど、しばらくこの状況は
続くようです。打ち切りを恐れてた頃から考えると
隔世の感がありますが、最後まで描き切ってくれた今
感じるのは、喜びや達成感より、寂しさかもしれない。

区切りのいい20巻では、上弦の壱・黒死牟との死闘が
一冊丸ごと使って描かれる。対峙するのは、風柱・
不死川実弥、その弟・玄弥、霞柱・時透無一郎、
そして、鬼殺隊最強の男・悲鳴嶼行冥。冒頭から
自分の身に刺さった刀を痛々しく引き抜く時透の姿を
見開き2ページにわたってねっとり描くなど、作者の
性癖が前面に出過ぎてる感はありましたが(笑)
本巻での見どころは、4人がかりでも苦戦する
圧倒的強者、黒死牟のその人となり。刀を振るう
その姿からも想像できる通り、かつては鬼を狩る
剣士であった彼がなぜ鬼に身を落とすことになったのか。
苛烈な戦闘の背後に、彼の断ち切れぬ過去、想いが
浮かび上がる。その中心にいた人物こそ、人間時代の
黒死牟=継国巌勝の双子の弟・継国縁壱だった。

日の呼吸、すなわち「始まりの呼吸」の剣士であり
不世出の天才だった縁壱。彼に愛憎相半ばする感情を
最期まで抱き続けた巌勝。その感情の機微、揺らぎを
一見淡々と、しかしその実、鮮烈に描き出す筆致は本巻で
冴えまくっていた。やはり、本作はバトル漫画といえど
戦闘描写より、こういう感情表現の方が魅せられるなあ。
そして黒死牟も打破し、残るは無惨ただ一人。最終決戦間近!

■九井諒子『ダンジョン飯』9巻 エンターブレイン
デュラハンにサキュバスと、有名どころのモンスターと
遭遇し瀕死の状態になりつつも、そこから主人公ライオスが
マルシルと初めて出会った過去や、有翼の獅子が見せる
未来へとシームレスにつなげていくのが、本作の巧みさ。
生真面目かつ分かりやすい性格で、裏表がなさそうな
マルシルにも出自の謎があったり、有翼の獅子が見せる
穏やかでささやかな未来にも、どこか不穏さが感じられる中
対比するように描かれたのが、迷宮制圧にやって来た
エルフの部隊(カナリア隊)隊長ミスルンの過去。かつて
迷宮の悪魔に魅入られ、「迷宮の主」となり破滅した彼の姿は
ライオスの未来の姿と重なるのか、否か。…と、深刻そうに
まとめてはみたものの、基本的な読み味はコミカルで
練り込んだ設定をにやにやしながら読み進められる名作です。
でも、話の根幹に入り込んできたのは間違いなく、終わりも
近いのかも。この作者なら、きっと綺麗にまとめてくれると
思うので、“その時”を楽しみに待っています。

■遠藤達哉『SPY×FAMILY』4巻 集英社
スパイである主人公が、疑似家族を使って名門校に
潜り込み、敵国の要人に接触しようとする大枠の
ストーリーはあるものの、これまでは単発のドタバタ劇が
中心だった本作。でも、本巻では大半のページを使って
一つのエピソードを描くことに。今回、主人公に
課せられたのは、東西首脳会談における外相の暗殺計画を
阻止すること。なぜか暗殺阻止と、家族のペット探しが
交錯する中、超能力を持つ娘アーニャが暗躍する…!
といっても、やはり本巻も基本はドタバタ物のまま。それでも
ある程度ボリュームがある方が、読み応えあって良かった。
新しくモフモフ犬(実は軍事目的で育てられて未来が見える)
ボンドも家族に加わり、さらに賑やかになりそう。

■藤田和日郎『双亡亭壊すべし』17巻 小学館
なんだか発行速度が早くなってきた双亡亭最新刊。
双亡亭の主・坂巻泥努の意志に反し、独断で行動を
始めた五頭応尽。彼の追跡を逃れた緑朗が仲間に
告げたのは、「絵描きの凧葉だけが泥努の“絵”を
塗りつぶせる」ということだった―。ここにきて
ようやく無能力で一般人の凧葉の意味が立ち上がる。
彼を泥努のもとにまで送り届けられるか。双亡亭
破壊者チームと、それを待ち受ける侵略者たち。
最終決戦の刻が迫る…。

■中村光『聖☆おにいさん』18巻 講談社
ロキに梵天、マーラと、いつもの面々がいつも通り
やりたい放題やってるわけですが、今巻の主役は
どう考えても、ギリシア神話の主神ゼウス様なのです。
黒猫に変化してた回はともかく、ナルキッソス回で
SNS無双してたゼウス様は、扱い悪すぎて(でも
理由がわかりすぎて)笑うしかなかった。
おじさん構文はやめてさしあげて(笑)。しかし
あらためて、キャラが濃いなあと実感。ちょっと
ゼウス様オンリーの一冊も見てみたい気がしてきた。

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