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1917 命をかけた伝令

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1917年4月。第一次世界大戦下、イギリス・フランス連合軍と
ドイツ軍がにらみ合う西部戦線において、若きイギリス軍
兵士ふたりに密命が下される。それは、ドイツ軍の後退を見て
翌朝、進軍しようとしている最前線の連隊に、作戦中止を
伝えること。後退は罠であり、そのまま攻め込めば自軍
1600名の命は、無残にも消え果ててしまう。翌朝までという
タイムリミットが迫る中、兵士ふたりの決死行が今、始まる。

最前線に兄がいるため、冷静さを欠き猛進しようとする
ブレイクと、戦場経験の長さゆえどこか慎重すぎるように
見えるスコフィールド。性格は違うものの、お互いを
思いやる心は強く、友情も熱いふたりの行軍を、ひりひり
するような臨場感とともに生々しく描く本作。

舞台は塹壕に始まり、両軍に挟まれた中間地帯(無人地帯)、
ドイツ軍占領下の地域へと進んでいく。いつ、どこに敵が
潜んでいるか分からない緊張感の下、ストーリー自体は
シンプルに、淡々と進むが、まだ序盤、予想外のところで
大きな別れがあり、そこから後はもう一気呵成の展開へ。
主人公とともに、観客も戦場を駆け抜けることになる。

そうした中、兵士ふたりの等身大なキャラクターに、死体が
ごろごろ転がる戦場の救いのなさなど、印象に残るものは
多々あるが、一番心に残ったのは、戦場であるはずの世界に
広がる大自然、風景の美しさだった。冒頭から、小さな花が
咲き乱れる場面で始まり、戦闘機が飛び交う下には青々とした
草原、主人公が最後にたどり着く場所にはすべてを見下ろすような
巨木が悠然と佇んでいた。それはまるで、自然の雄大さ、美しさと
人間の愚かさ、哀しさを対比しているようで、茫然とするのだった。

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