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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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クエンティン・タランティーノ監督最新作。
イングロリアス・バスターズ』で主演を務めた
ブラッド・ピット、『ジャンゴ』で主演を務めた
レオナルド・ディカプリオという超メジャーな
二大俳優が、意外にも本作で初共演を果たす。
1969年8月、ハリウッド。
ヒッピー文化が華やかな時代。かつて西部劇で名を
馳せたが、今は下り坂の俳優リック・ダルトン。
親友であり、自分のスタントマンでもある相棒
クリフ・ブースとともに、なんとか返り咲こうと
足掻いてはみるものの、徒労に終わる日々が続く。
そんな迷走を続ける彼の自宅隣に、今をときめく監督
ロマン・ポランスキーと、その妻シャロン・テートが
引っ越してくるのだった―。

わかりやすいストーリーはなく、ただハリウッドでの
3日間が淡々と、でもタランティーノらしい豊潤な
会話劇とともに描かれる。ディカプリオ演じる
落ち目で涙もろい俳優が妙に愛嬌あって憎めなかったり、
人当たりはいいのに、目の奥が笑ってないブラッド・ピットの
役柄がなんか怖いんだけど、なんだかんだでこの二人の
関係性が愛おしくなって、最後の方に出てきた俳優の妻が
邪魔に感じたり(笑)と、いつの間にか感情移入してしまう。
この主演の二人以外のキャラクターは、実在した人物が大半で
ブルース・リーまでちょこっと登場。タランティーノ自身も
大ファンのはずなんだけど、ファンであるがゆえに正確に
描こうとしたら、結構嫌な奴になっちゃったのが悲しかったり。

そして、実在の人物の中で最も重要なのが、この時代を
体現していた女性、シャロン・テート。その実際の
あまりに悲劇的な結末を知っていると、本作の時間が
進むにつれ重く暗い感情がのしかかってくるんだけど
『イングロリアス・バスターズ』や『ジャンゴ』と同様、
監督はここに一つの“if”を忍び込ませてくれる。
その結果は、実際に劇場で見てもらうしかないけど
監督はやはり“愛”の人なんだなあと、静かに熱くなった。

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