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永山

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今月、幟町にできた日本料理店。
人から教えていただいて、早速伺ってきました。
こちらの店主は東京で長らく修業され、料理長まで
務めた後、このたび晴れて広島で独立されたそうです。

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白木の一枚板を使ったカウンターが延びる店内は
余計なものを一切排した、シンプルで美しい空間。
その中央には全面真っ黒でモダンな焼き台が、まるで
DJブースのように配置されている。その8~9人ほど
座れるカウンターの真ん中に案内され、まずはビール。
瓶ビールがなかったので、生ビール(ヱビス)を頼み
少し待ってから、いよいよお料理スタート。

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先付は、愛媛の赤ウニと、山口のワタリガニを黄菊の
ジュレで合わせた一品。赤ウニの甘み、むちむちした
オスのワタリガニの旨みを、酸味華やかなジュレが
まとめ上げている。量も意外とたっぷりで食べ応え十分。
続いて、敦賀の蒸しあわび。上には肝のソースがかかっており
蒸し立てであたたかい仕上がりのため、香りがふわっと
立ち上ってくる。肉厚の身は弾力もすごくて、噛みしめるたび
旨みが溢れ出してくる。これはもうビールは早々に飲み干し
お酒を頼むしかないよね。メニューには、賀茂金秀や宝剣、
雨後の月といった地酒をはじめ、大信州や新政など7種ほどが
ラインナップ。その中からまず選んだのは、「風の森」
ALPHA TYPE1 純米。甘みと酸味が軽快で、さらりと飲めるお酒。

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お椀は、ぼたん鱧と焼き茄子。
蓋を開けると、まず柚子の香りが広がり、続いて
かなり大ぶりの鱧が目に飛び込んでくる。愛媛産という
その鱧は、ふんわり優しい口当たりが心地よく美味しい。
焼き茄子の香ばしい香りもいいアクセント。これらをしっかり
支える出汁も、落ち着いた穏やかな味わいで抜群だった。

お造りは、地鯖から。
脂がのった鯖は軽く酢で締めてあり、さらに酢で
のばした海苔と絡めていただく。ぴかぴか美しく上品な
鯖をほのかな酸味が包み込んでおり、爽やかな美味しさ。
ここでお酒を「田酒」特別純米に替えると、お酒のお供として
ホシガレイの金山寺味噌和えも出してくれたよ。小さめに
カットされて、ちょこちょこつまめるその身はこりこりと
食感よく、ほのかに漂う麹感はお酒にぴったりでした。

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この後さらに、お造りを三種続けて提供。
皮目をさっと炙ったイサキは、さらりととけていく
感覚。薄桃色が綺麗な甘鯛は、重厚なねっとり感で
思わずうなる美味しさ。脂がのったキンキは全体を
ほどよく炙ってあり、口に入れると濃い旨みが味わえた。
あと、江田島産のタコの子もつまみにいただいたけど
とろんとした舌触りがこれまたお酒に合ってたな。

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お酒もあっという間になくなり、「大信州」をお燗に
してもらおうと思ったら、メニューに載ってなかった
「日置桜」をおすすめしてもらったので、そちらを注文。
そしてここからが、怒涛の展開。まずは穴子の天ぷら。
からっと揚げた穴子は、その衣の中に上品な旨みを
閉じ込めてあり、かりふわとろっとした食感が素晴らしい。
この穴子に続くのが、同じ長物・うなぎの地焼き。
表面さくっと香ばしく、身はジューシーで、頬張って
食べるのがたまらなく美味しい。正直、ごはんもほしかった(笑)

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魚に続いて肉料理は、広島牛ヒレ肉の炭火焼き。
肉厚で、ほのかにスモーキーな赤身は、塩と山葵だけで
いただくため、シンプルな肉の旨みをダイレクトに味わえる。
ぎゅっと噛みしめるのが美味しく楽しい一皿。一緒に
添えられた大ぶりの新銀杏も、もちもちしてて良かったなあ。

料理の最後はもう一度魚に戻り、鯛の酒蒸し。
柳井で獲れたという大ぶりの鯛は、見た目も白く美しく
その身はふわふわ&しっとり優しくて、上品な味わい。
ただでさえ箸が止まらなくなる美味しさだけど、かぼすを
搾って風味を変えることで、永遠に食べ続けられる気がした。

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そして最後の締めは、吉和の舞茸ごはん。
ここまでで結構お腹いっぱいでしたが、芳しい舞茸の
香りが広がると、再び食欲も大復活。このごはんだけでも
十分美味しいのに、さらに新イクラも用意されており
上からたっぷりかけて食べるという贅沢仕様。このイクラが
清涼感あって、爽やかにさらさらいただけるものだから
結局おかわり繰り返して全部食べてしまった。お腹いっぱい
とか言ってたのは何だったのか(笑)。合わせて出てきた
きゅうりと茗荷の浅漬けや、赤出汁も旨かった。あとは
デザートに和三盆糖のプリンが出て、今度こそ本当に終了。
白いプリンと、いちじくの赤いソースが目にも鮮やかで
コクのある落ち着いた甘さが、締めにちょうどよかった。

ということで、大ボリューム、大満足のコースでした。
高級店とはいえ、お腹いっぱいになって帰ってもらいたい
という店主の想いが十分に伝わってくる内容。あと、修業先は
東京とはいえ、瀬戸内を中心とした地の食材をふんだんに
使われており、ここ広島の地で、新たな一歩を踏み出そう
という心意気も感じました。こちらへ伺われる際は、ぜひとも
体調を整え、お腹をぺこぺこにしてからお向かいください。

■日本料理 永山 (えいざん)
/広島市中区幟町10-3[12:00~14:30、17:30~23:00]

※胡町の永山(ながやま)とは別のお店です。

Comments 8

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  • 2019/09/17 (Tue) 17:02
  • REPLY
kuro  

そうですねー。東京では比較的リーズナブルな部類らしいんですが
広島でこの値段がどこまで受け入れられるかは未知数ですね。
県外のお客さんも想定されているのかもしれません。お昼は
もう少し伺いやすいみたいなので、次はそうしようかと思ってます。

ponta  
はじめまして

はじめまして。かなり以前から拝読しておりますが、初めてコメント致します。よろしくお願いします。

ついに。という感じがしました。
東京や京都の割烹では、有名店での経歴を提げてオープン当初から強気の料金設定をするのが流行となっておりますが、ついに広島でも・・・と思うと感慨深いです。
僕のような庶民がおいそれと伺うお店ではありませんが、後学のため一度伺ってみたいものです!

  • 2019/09/19 (Thu) 21:47
  • REPLY
kuro  

はじめまして。
こちらこそ、よろしくお願いします。

最近の割烹やお鮨屋さんの値段ってすごいですよね。
東京や京都だけでなく物価の安い福岡でさえ、ここ数年で
跳ね上がっててびっくりした記憶があります。そんな中でも
広島はマイペースな感じでしたが、こちらをきっかけに
何か新しい変化が起きたりしたら面白いですね。自分も
高級なお店はそんなに気軽に行けませんが、いろんな選択肢が
増えるのは、街も盛り上がっていいんじゃないかなと思います。

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  • 2019/09/24 (Tue) 15:15
  • REPLY
kuro  

はじめまして。
現在はコース1種類のみです。
値段は1万5000円で、確か税別だったと思います。

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先日コメントでお値段お伺いしたものです。
お返事ありがとうございます。
少し先の記念日に予約しました。
が、希望の日はカウンターもう一杯といわれ第二希望の日に予約させていただきました。
すでに人気店!?
とっても楽しみです。
ありがとうございました!

  • 2019/09/26 (Thu) 09:42
  • REPLY
kuro  

それはよかったです。
楽しんできてくださいねー。