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積読漫画雪崩式1908

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今月は全部で6冊。
本当はもう一冊気になってる作品があるんだけど
本屋さん数軒回っても見つけられなかったので一旦
保留。あと、アニメ化で再燃した『彼方のアストラ』は
ちょうど全巻セットが出たので、購入するか絶賛悩み中。

■市川春子『宝石の国』10巻 講談社
さんざん作戦を練ったのにも関わらず、地球では
金剛に会うことすらできず敗走することになった
フォス一行。パパラチアはシンシャの毒を浴び
イエローダイヤモンドは心に深い傷を受ける。そして
宝石みんなのために動いてきたつもりのフォスは一人
地獄のような選択肢を突き付けられ、静かに孤独を
深めていく。彼/彼女が選ぶ道は、もう、一つしかなかった。
ストーリーだけを追うと、ひたすら地獄が続くように
感じる本巻。でも、ここで描かれる月での日常は
意外と明るくゆるく楽しそうで、フォス以外(特に
カンゴーム)のエンジョイっぷりは微笑ましいほど。
だからこそ、ただ一人、冷たく寂しく真っ暗な道を
進むほかないフォスの孤立は、しんどさを増していく。
みんなのことが好きで、ただみんなの役に立ちたいと
思っていただけなのに、どうしてこんなところにまで
来てしまったのか。もはや月にも地球にも居場所はなく
月人にも宝石にも心を開ける相手がいないフォスが
最後にたどり着くのは、一体どこなんだろう。あと
毎度恒例の特装版ですが、今回は全64ページと
大ボリュームの描き下ろし小冊子&シール付き。
この小冊子がまた、どこか懐かしいだけでなく
狂気もはらんだポップ仕様なので、必見です。

■久野田ショウ『一日三食絶対食べたい』2巻 講談社
氷河期が訪れた世界で、ビオトープと呼ばれる
高層居住区に暮らす人々を描いた、終末お仕事漫画第2巻。
1巻は、主人公であるユキ&リッカの疑似家族が中心
だったけど、今巻でフォーカスされるのは、ユキの
先輩スギタ。頭は良いが、目付きも口も悪く、常に無表情で
感情も読めないけれど、何気に情に厚い男。でも同居していた
妹が独り立ちして家を出て行ったあたりから、いろいろと
崩れ始めてしまう。自分を含め、何にも興味を持てない彼が
一つでもいいから何かを好きになりたいと、一歩を踏み出し
ゆっくり大事なことに気づいていく、このペースが心地いい。
二人暮らしの頃はまったく会話がなかった妹と再会して
新しい関係を結び直す一連の流れも、しみじみと良かったな。

あと今巻には、アフタヌーン本誌にも掲載された四季大賞
受賞作「宇宙のライカ」も掲載。早くに亡くした息子の
代わりに生み出されたアンドロイドと、そのお父さんの物語。
ふとした事件をきっかけに、アンドロイドのライカは二体になり
一人はお父さんのもとで暮らし、もう一人は宇宙へ向かうことに。
コピーであるがゆえに、二体に分かれても問題ないはずだったけど
地上から定期的に、家族が増え成長していく様子が送られてくるのを
眺めているうちに、いつしか宇宙のライカは孤独を深めていくのだった。
『一日三食~』同様、静かで冷たくて透き通った空気感が漂う世界は
ささいなことでも愛らしく、あたたかく、眩く感じてしまう。そして
寂しさや切なさは、さらに深く沁み入ることに。これは美しい喪失の物語。

■紀ノ目『ロジカとラッカセイ』3巻 新潮社
人類滅亡後の地球で、不思議な人々が暮らすSF日常漫画
最終巻。最後なので、この世界の謎や、登場する
キャラクターたちの背景が、ゆっくりと語られていく。
その中でキーパーソンとなるのは、主人公のロジカと
ラッカセイではなく、謎多き人物・しーさん。かつての
世界が滅びた理由、そして彼の持つ役目は重く暗いもの
だったが、一つの奇跡と、一つの邂逅によって、彼も世界も
解放される。かわいらしい絵柄に、時々ホラーだったり
ヘヴィだったりとギャップが大きかったけど、最終的には
ほっこりできる良い作品でした。次回作にも期待。

■諫山創『進撃の巨人』29巻 講談社
ジークの過去とエレンとの邂逅。
すべてはここから始まった。この兄弟が目指す世界。
その実現のため、イェレナは暗躍し、イェーガー派は
壁内を掌握する。そうして各自の思惑がぶつかり合う頃
エレンたちの奇襲を受けたマーレ軍が、意趣返しとばかりに
突如パラディ島へ攻め込んでくるのだった―。
壁内を舞台に、エレン=進撃の巨人、ライナー=鎧の巨人、
ジーク=獣の巨人と役者が揃い、運命が絡み合う中
いよいよ最終決戦が始まった感。エレンとジークは
共闘しているように見えて、まだ本音が見えないところが
あるので、事態がどっちに転ぶか分からないスリリングさがあり
運命に翻弄されるガビ&ファルコはもはや悲劇目前という感じで
心臓に悪かった本巻。早く結末を見たいような見たくないような…。

■藤本タツキ『チェンソーマン』3巻 集英社
前巻から登場した姫野、コベニ、荒井をはじめ、
公安対魔特異課の面々が一気に登場!…と思ったら
すぐにその大半を退場させる容赦もくそもない第3巻。
新人歓迎会の生々しい人間模様が妙に面白くて
この人たちどんな活躍するのかなあと思う暇もなく
全員あっという間にやられて、もう笑うしかない。
他の面子はともかく、あれだけキャラクターを立てた
姫野の無情なアレは、なかなかつらかった。その一方
あんな目に遭ってもまったく心配無用な感じがする
マキマさんはいろんな意味で無敵だと思われ。

■新久千映『ワカコ酒』13巻 徳間書店
自分の中では『聖☆おにいさん』と並んで、まさか
こんなに長く続くとは(失礼)と思う二大作品。そして
どちらも、今後まだまだ続けられそうな感じがする。そんな
今巻も、相変わらず広島のお店がモデルとして大量に登場。
なかでも、北海道直送の魚が食べられるあそことか、
中華のあそことか、レモンサワーのあそことか、
立ち飲み屋さんが増えてた印象。あと何気に全国展開も
始まってて、小倉の旦過市場や大阪の新世界、沖縄の
公設市場も舞台になってました。ただ、どの地域も
エピソード1回ずつしか描かれなかったのは贅沢というか
もったいない気がした。ちなみに本巻にも注意書きがあるけど
牧志公設市場は建て替えのため一時閉鎖中なんだよね。
もう何年も行けてないけど、沖縄行きたいなー。

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