c r o s s + c o r e

kuro score >>> cross core !!!

comics1907k.jpg

今月購入した10冊のうち、残り半分。
前回のジャンプコミックス編に続いて
今度は講談社コミックス編です。

■高松美咲『スキップとローファー』2巻 講談社
石川県の小さな町から東京の進学校へやって来た
美津未の高校生活を描く本作。巻を重ねても、細やかで、
ささやかで、何気ないエピソードが続くだけなんだけど
それがもう、いちいち味があって、優しくて、丁寧で、
気づけば感情を振り回されてしまうという。
お気に入りのシーンを挙げ出したらきりがないけど
まずは地元の親友ふみちゃんとの受験期の思い出だよね。
美津未にはこういう友達がいるんだって思うだけで
今後どんなことがあっても大丈夫に思えてしまう。
その後の志摩くんと約束を交わすとこもいいし、あと
今巻は何をおいても、江頭さん。1巻の序盤では
この作品の中で唯一緊張感を醸し出す、ライバルというか
いじわるな役回りだったけど、徐々にその本心が見えてくると
憎めなくなってきた彼女。球技大会の練習の途中で、思わず
これまで抱えてきたコンプレックスが漏れ出た場面では
彼女こそ一番等身大で、感情移入できる人物なんだって
あらためて思い知らされた。彼女も幸せになってほしいな。

そして最後に収録された2篇。
ちょっとしたことで気まずくなってしまった志摩くんと
美津未。そんな二人の仲直りが真正面から描かれるんだけど
これがまた小学生と思春期の合間みたいな、飾り気も
てらいもなく、ただただばか正直で、ど直球で、それゆえ
愛らしくて微笑ましくて、何より甘酸っぱすぎて悶え死ぬかと
思った。こんな話もっと読みたいです。永遠に連載続いてくれ。

■岩明均『ヒストリエ』11巻 講談社
「心」があるのは、脳(あたま)か心臓(むね)か。
そんな問いから始まった2年ぶりの新刊ヒストリエ。
今巻では、まるで心がないかのように見える青年
パウサニアスの半生を中心に描かれる。彼が生まれた
オレスティスという地域は、今後の展開に深く
関わる人物を多数輩出しているんだけど、それは
はるか先、アレクサンドロス以降に語られる話。
で、彼はそのアレクサンドロスにそっくりな顔立ちで
あったがゆえ、数奇な運命を辿ることになる。その
心も身体も干上がっていくような乾いた日々を、淡々と
でも目が離せなくなるような吸引力を伴って描き出すのが
岩明先生の作劇力。そして本巻後半、フィリッポスの
新しい妻と、現王妃オリュンピアスをめぐるエピソードに
至っては、知略、謀略、暗殺駆け巡り、異様な緊張感と
テンションで面白さも倍増。何より、悪事が露見し
窮地に追いやられてからの王妃の存在感が圧巻だった。
頭が切れる上に、自分の命を何とも思っていないから
肝の据わり方が半端ないという。そんな彼女が死地で
パウサニアスと邂逅する。この出会いがもたらすもの。
史実通りなら、それはやはり悲劇か…。

■ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』31巻 講談社
崎玉高校戦は、同点に追いついた7回裏。
ここからは息が詰まる展開が丁寧に詳細に描かれていく。
この巻で一番印象的なのは、これまで阿部のサインに
心底従ってきた三橋が、自分の嫌な予感を信じて
初めてサインに首を振った場面。結構あっさり
描かれてたけど、30巻以上本作を読み続けてきて
ここは大きな転換点だったと思う。でも、その結果
アンラッキーなヒットを打たれてしまうのが厳しいところ。
そこでまた、三橋は自信なくしちゃうんだけど、それでも
少しずつでも、彼の成長を促そうと奮闘する阿部もまた
成長してるんだよなあ。と、ぐっと来てたのも束の間
崎玉側は終盤に至っても、罠を仕掛けまくる用意周到さ。
性格悪りぃーと取るか、彼らもそれだけ必死なんだと取るか。
どっちにせよ、次巻で決着。最後まで悔いのない試合を願う。

■堀尾省太『ゴールデンゴールド』6巻 講談社
分身したのか、仲間を引き連れてきたのか。
謎は深まるばかりだが、とにかく三体に増えた福の神。
三者協力して島に福を呼び寄せるのか…と思いきや
なぜか反目するような行動を取り始める。一方、密かに
想いを寄せる及川との関係に亀裂が生じ始めた琉花が気力を
失うのと時を同じくして、福の神の力も弱まっていくのだった―
今巻で、琉花と福の神の関係性が少し見えてきた感じ。
彼女の願いこそが原点だということが、あらためて
実感させられた。それでも、周囲の動きが目まぐるしくて
どこに着地するのかまだまだ見えない本作。頼りないけど
作家の黒蓮先生がキーパーソンになるのかなあ。

■中村光『聖☆おにいさん』17巻 講談社
ルシファーにジャンヌ・ダルクにアンジェリコ。
悪魔や天使、聖人がどれだけ現れようとも、結局
一番おいしいところを持っていくのは、全能の父さん
なんだよ。ということで、今巻も父さん大活躍の巻。
イエスのツイッター公式アカウントを一度凍結させて
3日後に復活させる罰当たりアイデアは笑うしかなかった。
「旧約の人」発言のあれこれは、さすがに怒られそうな
気がしましたが(笑)。そういえば、袋をかぶった
ジャンヌさんも何気にヤバい絵面だったな…。ぶっちゃけ
本作はネタの当たり外れが大きいけど、今巻は当たりです。












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://crosscore.blog68.fc2.com/tb.php/1916-af8e47bb