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kuro score >>> cross core !!!

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今月は、少し多めの7冊。
先月に引き続き、終わる作品があれば、始まる
作品もあり。本格的に春っぽくなってきましたね。

■福満しげゆき『終わった漫画家』3巻 講談社
福満先生による漫画家漫画も3巻であっさり終了。
後半のハイペースっぷりは、やはり打ち切り的なアレか…。
ある意味、『終わった漫画家』というタイトルを見事
体現しているとか、言っちゃいけないやつです。
打ち切りっぽいとはいえ、ストーリー自体はきっちり
手堅くまとめているのは、さすが福満先生だぜ…って
褒めているのか何なのか、よく分からなくなってきた。
それはともかく、前作『中2の男子と第6感』から
福満先生の中で何かが変わったのか、登場キャラクターの
成長を描くようになっており、本作も気づけば漫画家を
目指すB子の成長物語として真っ当な最後を迎える。
一方、玉の輿を目指すA子と、落ち目になった先生が
相変わらずダメ人間のままなのは、なんか微笑ましかった。
もう少し続きを読みたかった気はするけれど、これくらい
綺麗にまとまってるのも、案外良かったのかなあ。

■藤本タツキ『チェンソーマン』1巻 集英社
ファイアパンチ』の藤本タツキ最新作。
チェンソーの悪魔をその身に取り込んだデンジが
デビルハンターとして、悪魔狩りに向かう! といっても
あのファイアパンチの作者だから一筋縄でいくはずもない
と思ってたけど、少なくともこの第1巻は意外ときっちり
王道展開で進んでいく。少年ジャンプ本誌掲載だから
多少は計算して描いてるのかしら。それでもやっぱり
どこか妙な違和感が滲み出てきてしまうのが、“らしさ”。
あと、マキマさんとかパワーちゃんとか、キャラクターが
立ちまくってるのも好印象。打ち切られずに連載続くといいな。

■芥見下々『呪術廻戦』4巻 集英社
呪霊・真人の思うがまま利用され、最期はゴミのように
捨て駒にされた順平。友人になれたかもしれない彼を
目の前で失い、宿儺の協力も得られなかった虎杖はひとり
激情を抱え、真人に対峙する。4巻にして救いのない展開に
つっ込んでいったものの、ただ絶望的になるだけでなく
そこからちゃんと主人公の成長につなげていったのは
正しく少年漫画だった。そんな前半に比べ、京都校との
交流会が始まる後半のゆるさたるや。まあ全部、五条が
悪いということで(笑)。次巻は東堂無双になりそう。

■荒木飛呂彦『ジョジョリオン』20巻 集英社
大学病院を舞台にした謎の医者・羽伴毅先生との決戦は
意外にも康穂&東方密葉のタッグ戦だった。ロカカカの
等価交換を使った技術と実験のためなら倫理をも超越する
羽伴毅と、一見自己中心的に見えて、その実真っ当な
母親だった密葉。勝者は、自分で選んだ道をきちんと
切り開いた者だった。そして舞台は再び東方家へ。
すべては始まりの地で、決着がつくのだろうか。

■藤田和日郎『双亡亭壊すべし』12巻 小学館
双亡亭の主・坂巻泥努にひとり対峙した紅は、彼の過去
遠い記憶を垣間見る。それは坂巻由太郎という少年が
壊れゆく姉の死を経て、狂気の画家・泥努と変質する
昏い夜の記憶だった―。数多の超能力者や異星の侵略者より
とち狂った画家が最強(最凶)というのが、やっぱり
最高な本作。彼のヒリつくような笑みと活躍をもっと見たい。

■沙村広明『波よ聞いてくれ』6巻 講談社
単行本の帯に「遅れてきたラブコメの旗手」とか
書いてあったんですが、取材旅行に行ったら宗教団体に
監禁される羽目になった漫画のどこをどう読んだら
そういう解釈に?(笑)担当も大概狂ってるなー。
そんな監禁生活も、救助に来た会社の同僚三傑により
打ち破られるんだけど、いろいろ頭おかしい教団側に対し
この三人組も頭のネジが外れてるので、なんかもうカオス。
そのくせ、最後の最後は取ってつけたような時事ネタで
落とすという沙村先生の心のなさ(いい意味で)全開でした。
あ、そういえば監禁解決後の後半部はラブコメっぽかったかも。
主人公はその流れから完全に外されてましたが。

■福満しげゆき『妻に恋する66の方法』5巻 講談社
『終わった漫画家』に続き、同じ月に福満先生の
妻漫画も同時刊行。まるで売れっ子みたいじゃないか。
あとがきによると実際はエグいほど売れてないそうですが
「66の方法」と題しておきながら、第66話を超えても
こっちの連載はちゃんと続いているようなので、ひとまず
ほっと胸を撫でおろしてみたり。そして、5巻になっても
ここの夫婦は相変わらずどうでもいいことで喧嘩したり
妻の“食”に対する情熱が強すぎたりと、その変わらなさで
安心する。でもお子さんはちゃんと成長してて、最後に
収録されたエピソードで長男くんが放った一言に、他人ながら
こみ上げるものがあった。なんだかんだで幸せ者だよなあ。












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