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kuro score >>> cross core !!!

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(500)日のサマー』、『gifted/ギフテッド』の
マーク・ウェブ監督最新作は、ニューヨークを舞台にした
一人の青年の出会いと成長を描く物語。
大学卒業を機に、両親が住む高級住宅街から離れ
ロウワー・イーストサイドの安アパートで一人暮らしを
始めたトーマス。かつての刺激あふれるニューヨークの
素晴らしさを知り、今や出版社を経営する父親に比べ
パッとしない凡庸な日々を過ごす自分に鬱屈としたものを
感じていたが、ある日同じアパートに引っ越してきた
初老の男性との出会いから、彼の人生は動き始める。

現代を舞台にしているはずなんだけど、ちょっと
浮世離れした感じがあるなあと思ったら、脚本自体は
10年ほど前に書かれたものらしいと知り、納得。
格差が一気に広がった今と比べ、どこか古き良き時代
(そんなに古くないのに!)に見えてしまうのは、
ここ数年の変化がそれだけ大きかったからなんだろうか。

閑話休題。
想いを寄せている女性からも相手にされてなかった
主人公が、父親に愛人がいることに気づき、彼女を
尾行し始めたあたりからストーリーは速度を増していく。
母を裏切る父への反発、自信家でありながらどこか
影のある愛人ジョハンナへの恋慕、時に励まし時に発破を
かけるアパートの隣人への信頼。やがて、頑なだった
自分の心を解放し、思うまま行動するようになった
主人公は父親と対峙することになるが、その現場でなぜか
隣人である男性の秘密を、いや両親を含めた家族の秘密を
知ってしまう。偶然と思われた隣人との出会いは、必然だったのだ。

終盤まできて、あっ!そういうことかーってやっと気づく
自分の鈍さにがっかりしましたが(笑)、すべてを
理解した後は、もう一度最初から見直したくなるのも必然。
人生はままならないけど、許し合い、尊重し合う想いがあれば
何度でもやり直せる。ほんの少しの諦めと寂しさ、切なさに加え
優しさも背負った主人公の姿を見ていると、自分はちゃんとした
大人になれているんだろうかと、急に不安になってしまった。












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