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kuro score >>> cross core !!!

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先月に続き、今月も4冊です。
同時期に連載が始まり、同じ巻数を重ねている作品の
発売が重なった印象。まだ序盤のような、核心に
迫っているような、先が見えない感じではありますが
ここからどんどん面白くなっていくといいな。

■堀尾省太『ゴールデンゴールド』4巻 講談社
島で暮らす琉花とは家庭の事情で離れ、本土に住んでいた
母親にも(強引に)フクノカミの話が伝わる。だがまったく
理解できない彼女が取った行動から、新たな動きが生じ
始めるのだった―。瀬戸内の島で起こった小さな波紋は
外部から次々に人々を呼び寄せながら、少しずつその波を
広げつつあった。おぞましい展開がひたひたと進行しているのに
表面上は呑気な田舎の話に見えてしまうのが、この作者らしさか。
一番中心にいるはずの琉花が覚悟を決めていろいろ行動しても
堂々巡りにしかならない一方、フクノカミに魅入られた
彼女の祖母は後戻りできない領域へどんどん踏み込んでいく。
前巻から登場した刑事に、今回現れたヤマ師も巻き込んで
突き進む先は破滅しかないが、琉花は今後どう絡んでいくのだろう。
■福満しげゆき『妻に恋する66の方法』4巻 講談社
着々と新刊が届く、福満家を描いた実話ホームコメディ。
前巻に引き続き、特にこれといった新しい出来事や
ニュースがあるわけでもなく、日常で起こったことを
福満先生目線で描いているだけなのに、やっぱり無駄に
おもしろい。エピソードの切り取りが上手いのか、
細かいネタの表現が上手いのか、ただ妻がおもしろいのか
もはやよくわかりませんが、頭からっぽにしてずーっと
読んでいたくなる。そんな他愛もないエピソードの中で
今回一番妻から抗議がきたのが、作中で描かれたラーメンの
鍋が大きすぎる(大食いみたいに思われる)という話だったのに
わざわざ今巻の表紙でもう一回それを描くのが福満先生らしさ(笑)

■遠藤浩輝『ソフトメタルヴァンパイア』4巻 講談社
掲載誌のアフタヌーンで連載は読んでるものの、新刊の帯に
「学園編」と書いてあるのを見つけてようやく、新しい
ストーリーに変わっていたことに気づくという。その
学園編に入る前に、吸血族がいかにして世界を牛耳ったのか
というエピソードが挟まれるんだけど、作中では6年前の話で
意外と歴史浅かった。そんな吸血族のトップに立ち、事態を
引き起こした張本人・ヴラドから直々に刺客が送られる
アラン&美井香。そうしたハードな展開と、学園内での
ゆるい話が上手く溶け合っていけば、より面白くなりそう。

■松田奈緒子『重版出来!』11巻 小学館
今回大きく取り上げられるのは、もはや漫画のみならず
出版業界全体でも無視することができないほど大きな
潮流となった電子書籍。これが広まることで漫画の読まれ方が
どう変わり、新たな読者に対してどうアプローチしていくか
という、まさに今直面している問題に正面からぶつかっていく。
そこに、縦スクロールで読みやすいコマ割りを試行錯誤する
作家や、一作目でブレイクしたのに二作目で躓いて停滞して
しまった作家など、生々しくも熱が伝わってくる漫画家の
エピソードも交えて重層的に描く。電子書籍であろうと
その画面の向こうにはいろんな人たちのこだわりや想いがあり
泥臭く足掻く作家の業がある。そこをきっちり描いてくれるから
本作は信用できるし、巻を重ねても面白いんだろうな。












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