c r o s s + c o r e

kuro score >>> cross core !!!

chihayamusubi.jpg

2016年、『上の句』&『下の句』二部作として実写
映画化された『ちはやふる』の完結編が、この春
公開開始。監督、スタッフともに前二作と変わらぬ
制作体制の下、再び瑞沢高校かるた部が戻ってくる。
高校3年の春。
新入部員2名を迎えたかるた部の面々は、全国大会出場&
優勝を目指し、気持ちも新たにかるたに向かっていた。
だが前年度、近江神宮で行われた、かるた名人位・
クイーン位決定戦での“ある出来事”がきっかけで、千早と
太一が見つめる未来に少しずつズレが生じていくのだった。

こういう二部作、三部作と続く作品って、最初は
良かったのに、続編になるにつれ微妙になっていく
パターンが多いような気がするけど、本作はそうした
不安を見事に裏切った快作。序盤こそ、学園物の
テンプレみたいな展開が繰り広げられるが、この段階で
新入部員を含めた登場人物一人ひとりを愚直に、丁寧に
描くことで、物語を通じた彼らの成長にリアリティが生じ
気づけばどの人物にも愛着が湧く作りになっていた。

不遜な登場から部のムードメーカーまで一気に駆け上がった
新入部員の筑波、面倒くさい恋愛体質キャラがいつしか
愛され、イジられる後輩へと化した花野、原作にはいない
映画オリジナルキャラクターでありながら、新との掛け合いが
絶妙すぎて出てくるだけで空気を変えてくれた伊織などなど
全員のことを書いていくとキリがなくなるけど、出る人出る人
皆、本当に血が通っていると感じられる造型だった。その中でも
本来の主人公である千早以上に存在感を残した太一の印象が
強く、本作は彼の物語だったように思う。そんな太一を導く
役割を担った周防名人の、影のある背中もよかった。

もちろん主人公の千早もいい場面はいっぱいあったというか
茶道部の畳を見ていろいろ思い起こすシーンは、本作で
一番ぐっときたとこだし、団体戦がメインになったので
『下の句』に比べて出番が減ったクイーン若宮もなんだかんだで
表情一つで全部持っていくし、夕暮れのかなちゃんとか
1番取って心配する机くんとか、素振りする肉まんくんとか
結局ほとんど全員のこと書きたくなるという。それくらい
気持ちをもってかれる場面が多かった。あと、人物の
リアリティ以上に、かるたや試合のリアリティにもこだわって
作られていたのが、何気に一番の勝因だと感じた。ここが
ゆるいと、いくら役者の演技が良くても気持ちが醒めてしまうが
最後の決勝戦の息遣いまで伝わる臨場感、ギリギリの攻防からくる
緊張感、相手を揺さぶる頭脳戦、そして一瞬の無音と、
ひりひりするような試合を疑似体験する楽しさ、面白さがあった。
これは青春映画、部活映画、群像劇のマスターピースとなりうるかも。
あと、主題歌の無限未来もきっちりハマっててよかったです(宣伝w)












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://crosscore.blog68.fc2.com/tb.php/1750-68d47026