c r o s s + c o r e

kuro score >>> cross core !!!

yosizusi.jpg

おそらく、広島で一番有名なお鮨屋さん。
内容以上に、その価格の噂話が一人歩きしている印象が
ありましたが、昨年くらいから実際に行った人の話を聞く
機会が増え、ちょっと調べてみたら料金体系が変わって
伺いやすくなったようなので、勇気を出して訪れてみた。
本通りの一本裏の通りにひっそり佇むお店は、その中も
7~8人座ればいっぱいというL字カウンターのみの
こぢんまりとした造り。設えもきわめてシンプルだが
いろいろ話に聞いてたあのお鮨屋さんだと思うとやはり
少し緊張してみたり。席に着き、まず飲物のメニューを
見せてもらうと、瓶ビールがスーパードライ、生が
ヱビスだったので、普通なら生にするところだけど
注ぐ時、無の境地になれる瓶ビールをあえて選択。

おまかせの料理は、まずつまみが5品。
なまこ、煮たこ、穴子の素焼き、子持ち昆布、甘鯛の味噌漬け。
なまこは出汁に何日も漬け込んだもので、その肉厚の身は
よくあるこりこり食感ではなく、静かに歯が沈んでいくような
感覚があり、噛みしめるほどに味わいが深まる。頭と足の部位が並ぶ
真だこはかなり厚切りながら、そのしっとりとした柔らかさは
口に心地よく、食べるのが楽しくなる。そして丁寧に火を通した
穴子は、ぱりっと香ばしい皮と、脂がのってふわりジューシーな
身のコントラストが抜群。後味が独特の風味でクセになるトリュフ塩と
穏やかなアンデス産ピンクソルトで味を変えられるのも嬉しい。
これにはやはり日本酒ということで、「貴」特別純米を合わせてみた。

出汁醤油が沁みたぷちぷち子持ち昆布ももちろんお酒に合うけど
味噌漬けにした後で蒸した甘鯛なんて、そのむちっとした身が
艶のある旨さでたまらなくて、お酒もどんどん加速してしまう。
なので、握りに備えて「亀齢」山 純米をお燗にしてもらった。
ちなみに、料理の素材は基本的に瀬戸内のものが中心だけど
この日の穴子は対馬、甘鯛は萩で獲れたものだそうです。
質の良いものに限定すると、仕入れはなかなか大変みたい。

燗酒が届いたところで、いよいよ握りへ。
まずはカワハギ、コウイカ、チダイ、きす、はまぐり。
上にたっぷり肝がのったカワハギは、肝の濃厚な旨さと
身の上品な甘さが見事に調和した完璧な一貫。これだけで
無限にお酒飲めそう(笑)。小ぶりのシャリはやや硬めで
米の輪郭がはっきりしている感じ。いろいろと手をかけた
ネタをしっかり支える仕上がりとなっています。すだち塩で
いただくコウイカはひんやり&こりこりした食感が心地よく、
おぼろと柚子を挟み込んだチダイは柔らかい甘みが丸く広がる。
昆布締めしたきすでさっぱりさせた後に出てきたはまぐりは
超大ぶりサイズ。軽く煮詰めをかけたこの握りを口に入れると
暴力的なまでの旨みが広がって、大変かつ美味しくて素晴らしい。

梅肉ソースがかかった茶碗蒸しもいただき後半戦へ。
まずは塩締めして三枚重ねたサヨリ。見た目もきらきらと
美しく、つるんと流れていくような清冽な一貫で抜群の旨さ。
カワハギやはまぐりも良かったけれど、個人的にはサヨリが
この日一番だったかもしれない。続くたいらぎは、これまた
肉厚で、すだち醤油の風味が好相性。宇部で獲れたという
車海老は、弾けるようなむちむちした身が食べ応えあった。
良いアジが仕入れられなかった代わりにと出されたミズイカは
こりこりのコウイカとは対照的に、ねっとりとろけるような
味わいが印象的。そして、このあたりで赤出しを挟み終盤へ。

最後は煮穴子、筋子の軍艦巻き、とろ、ウニ、玉子。
素焼き同様、対馬の穴子は、同じ穴子でもとろけるような
仕上がり。釧路産という筋子は粒が大きく、瑞々しい
クリアな味わいが爽やか。とろは湯引き&漬けにした後
さらにさっと炙ることで複雑な旨みが醸成されており、
こぼれんばかりに盛られたウニは甘みが濃くて美味しかった。
最後の最後は、抹茶アイスでさっぱりと締めました。

ひと通りいただいた印象として、とにかくどの料理、
どのネタにも、時間と手間を惜しまず丁寧な仕事がとことん
施されているなあと感じた。これまでかなり高額だったのも
納得できる内容でしたが、ある程度価格を選べるように
なったことで、広島で一番おすすめできるお鮨屋さんに
なったのではないかと思います。さすがに気軽に通うのは
難しいけれど、年に1回くらいは奮発して伺いたいなあ。

■吉鮨/広島市中区本通8-11[18:00~22:00]












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://crosscore.blog68.fc2.com/tb.php/1735-ff0d8f28