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kuro score >>> cross core !!!

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普段は、2種類のコース料理のみを提供されている
悠然いしおか』。実は先月も訪れたところだけど、今月
三日間だけ居酒屋形態で営業されると聞いて伺ってきた。
まず赤星を頼んだ後、メニューを見せてもらうと
野菜料理にはじまり、魚、お椀、揚物、あて、甘味、〆物を
含め30種類近くがラインナップ。居酒屋といってもお椀が
メニューにあるのが個人的には嬉しいな。なので、まずは
焼甘鯛とたっぷりじゅんさいのお椀と、玉葱のすり流しを注文。
その前に、つき出しとして出されたのが、タコともずく、
萱草の花のジュレ仕立て。目に涼やかで、生姜の味わいもきいて
さっぱりいただける一品。タコも肉厚だし、とてもつき出しとは
思えない完成度。これは初っ端から期待が高まるなあ。

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玉葱のすり流しはグラスに入っており、一見プリンのような
二層構造。上の濃い茶色部分は玉葱の皮、下の白っぽい部分は
玉葱の中身から作られてて、それぞれ皮や中身の素朴な味が
凝縮されたかのような仕上がり。余計な雑味がなく、玉葱を
ダイレクトに味わえた。そして、甘鯛とじゅんさいのお椀は
蓋を開けた時点で香りよく、見た目も美しい。じゅんさいの
リズミカルな食感が襲ってきた後は、ふわり柔らかい
甘鯛の身が優しい余韻を残す逸品で、抜群に美味しかった。

「悦凱陣」を冷酒で、「扶桑鶴」をお燗でいただいたのに
合わせ、あてを数品選んでみる。ぷちぷち食感が心地いい
数の子粕漬や、燗酒と相性ばっちりな烏賊生からすみ和えも
良かったけれど、特に印象に残ったのが、のり大豆の塩煮と
天竺鯛の塩炒り。海苔と大豆を煮たものかと勘違いしてたら
のり大豆(鞍掛豆)という種類の豆だった塩煮は、本当に
シンプルな浸し豆なんだけど、ごりっとした食感と風味が
不思議なほどクセになる旨さ。なんでこんなに美味しいんだろ。
天竺鯛は名前だけ聞いたことあるなと思ったらネブトのことだった。
大好きだけど唐揚げ以外で調理されてるのは初めて見る。これまた
素朴でシンプルな味付けなのに、しっとりした身の味わいがじんわり
沁み渡ってきて、お酒も止まらないことに。続けて「辨天娘」の
青ラベルや、「日置桜」鍛造にごり等をお燗にしてもらったよ。

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あとは魚料理から、あこうの骨蒸しを頼もうと思ったけど
大将おすすめという腰長鮪の藁焼きに変更。目の前で
藁焼きにした肉厚の鮪は、燻製かと思うほどスモーキー。
上にこんもり盛られた梶谷農園サラダとともに頬張ると
新鮮なハーブの香りとも相俟って、旨さが鼻腔から抜けていく
感覚。穏やかながら綺麗な酸味も感じる日置桜がよく映える。

締めは鱧出汁煮麺や、冷やしすだち煮麺など気になる
麺類が揃った中から、あえて和風ラーメン。具材は煮卵と
青ねぎ、破竹。そして、淡く透き通ったスープはまろやかで
優しいお味。それに素麺のような極細麺が絡み、さらさら
するると、まるで飲み物のようにあっさり食べてしまった。
よく、カレーは飲み物ですって言う人いるけど、ラーメンも
飲み物なんだなあと思ったり思わなかったり。

日数限定の企画でしたが、こちらのお店の普段味わえない
魅力をいろいろ感じられて楽しかった。どんな形態であっても
素材の良さをシンプルに、かつ美しく引き出す姿勢は
変わらないんだということも分かって良かったです。
個人的には、今回出されたような「あて」をまとめて
八寸みたいな形式で今後も食べられたら嬉しいなと思った。

■悠然いしおか/広島市南区段原3-15-19[17:30~22:30]












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