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kuro score >>> cross core !!!

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なんとなくそんな予感はしてたけど、10月に続き
11月も新刊大量発売。今年は、月によって購入量が
極端に上下したな。来年は満遍なく程々がいいです。

■施川ユウキ『ヨルとネル』 秋田書店
四コマ漫画の名手・施川ユウキ最新作。
作者自身、前作『オンノジ』と対になると語る
本作は身長11cmという、こびとになった少年ヨルと
ネルが主人公。生体研究所から逃げ出したふたりの
逃避行をいつものゆるシニカルなタッチで描く。
なんでもない部屋や庭の景色が巨大になっただけで
別世界のように見えてしまう、こびとならではの視点と
考えすぎてるのかふざけてるのかよく分からなくなる
施川作品らしい言葉遊びが絡む本作は、逃避行という
設定もあって、ギャグの向こうにシリアスなトーンが
常に見え隠れしている。逃避行に不安を感じるのは
追われているからというより、どこに向かっているのか
分からないからだろう。そして、物語の終盤に至り
ふたりの向かう先、目的が分かった頃、嫌な予感は
的中する。最初から作品を覆っていた不穏さは
この結末に向かっていたから…なんだろうか。
最後にふたりを捕まえたもの。それから逃げようと
ふたりが目指した場所。たとえ辿り着けなかったとしても
その景色が、その音が、ふたりの心を救ったことを、ただ願う。

■遠藤浩輝『ソフトメタルヴァンパイア』1巻 講談社
『EDEN』完結以来およそ8年ぶりとなる、遠藤先生
アフタヌーン本誌復帰作は元素使いの吸血族(ヴァンピール)が
世界を支配するバリバリのSFファンタジー。別の雑誌では
ずっと本格総合格闘技漫画描いてたのに、アフタヌーンに
戻った途端、血と脳漿飛び散り、硝煙漂う世界にカムバック。
第一話から息を吐くように下ネタをぶっこむ様子を見てると
8年間溜め込んでた“何か”をここで全部吐き出す気なんだろうな。
物語はまだ始まったばかりで先が読めないけど、ケレン味
溢れる戦闘シーン見てるだけでも楽しめる。今後の暴走に期待。

■木村紺『巨娘』3巻 講談社
前巻から実に4年半ぶりの続刊と、本当にオリンピック
並みの発行ペースとなってきた、人類史上最強系女子
ジョーさん怒涛の日常。今まで以上に、本職である
焼き鳥店店長としてゴリゴリ働く一方、過剰な愛情&腕力で
使えない店員、使える店員、仲のいい友人、ロリ系彼氏
すべて力づくで幸せ(?)にしていく。逆に、彼女に
倒されるのは、相変わらず微妙な社会不適合系小者ばかり。
深く考えることなく、勢いだけですっきり読めるよ。

■沙村広明『波よ聞いてくれ』3巻 講談社
結構真面目にラジオ局を舞台にしたドラマになってる
…わけがなかった第3巻。初っ端からスウェーデン押しの
浅間大神のせいでおなかいたい。この、台詞だけでぐいぐい
持っていく感じが沙村節の真骨頂か。さらに今巻のメインと
思われる血塗れ天井回は、さんざん盛り上げてからの
ひどいオチでなんかもう力抜けた(笑)。なんなんだろうな
この漫画。人に説明しづらいというか、とにかく読んでくれとしか
言えないやつ。あと、南波さんには幸せになってほしいものです。

■三宅乱丈『イムリ』20巻 エンターブレイン
イムリも気づけばついに20巻。ストーリーはイコルの
反乱により、カーマ対イコル、カーマ対イムリの
二正面作戦が進行。これまで圧倒的上位であり、
やりたい放題だったカーマがじわじわ追い込まれる
流れなんだけど、肝心のイムリたちも考えの違い、
思いのズレによって微妙に内紛気味。そんな中、
主人公デュルクが選んだ未来は…。3つの民族が揃い
終幕が近そうだけど、最後に微かでいいから光が見たい。

■今井哲也『アリスと蔵六』7巻 徳間書店
主人公不在の中、前巻に引き続き一条さん無双の巻。
汎用性の高さ、衣装の可愛さ、詠唱のカッコよさと
すべて兼ね備え、人間側で最強という。その彼女をしても
“キング”には歯が立たなかったわけだけど、主人公の
復活以降の流れを見てると、どうも単純なバトルものには
ならない感じ。そして最後の最後で、もう一人の主役である
蔵六の秘密につなぐという。今まで一切語られなかった
彼の過去をここで出してくるのか。次巻が気になるなー。

■西原理恵子『毎日かあさん13 かしまし婆母娘編』 毎日新聞社
前回盛大に見送ったお兄ちゃんが早くも帰国したよ。
なんかどんどん成長して、どんどん先に進んでっちゃうな。
男子三日会わざれば刮目して見よって、こういうことか。
その一方で、本作に出てくるおっちゃんおばちゃんは
進歩のない人も多くて、一瞬安心しかけるけど、みんな
それぞれ自分の人生を必死で生きてきた故の大きさも
垣間見えるから、自分ではまったく敵わないんだよね…。
俺も、もうちょっと必死に生きないとなあ。












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