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kuro score >>> cross core !!!

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先月予想した通り、今月は新刊が一気に大量発売。
さすがに全部読む暇がなかったので、何冊かは来月に
回すことに。でも、来月もこんな感じだったらどうしよう。

■清家雪子『月に吠えらんねえ』6巻 講談社
6巻にして、話は核心へ向かう。
縊死体とは。□街に異変が続く原因は。そもそも
□街とは一体何なのか。朔を中心としてミヨシ、釈先生、
チューヤ、そして白、犀、龍といった役者も揃い
世界は収斂し、動き始める。ほの暗い闇とともに。
夢の中。
朔は犀の身代わりとなり、傷を、罰を受け続ける。
その間に入り込んだミヨシは、そんな師の姿を
目の当たりにし、ようやく彼の苦しみを理解する。
いや、理解したつもりだった。だからこそ、夢から
目覚めた世界で朔を救おうと必死で行動し、自分の思いを
告げるのだが、その行為は朔の“本当の”苦しみを、
絶望を深化させ、逆に追い込んでしまうのだった。
愛する人を、大切な人を、自分の望む形に変えた上、
都合が悪くなれば、なかったことにしてしまう。
自らの罪深さをあらためて思い知らされた朔は再び
ひとり闇と向き合う。「おれがいらないことを
おれに認めさせてください」。救いを拒む者を
救うことはできるのか。悄然と立ち尽くす彼の先に
何が見えるのか。すべてが解き明かされる、その時を、
ただ、静かに待ちたい。

■吾峠呼世晴『鬼滅の刃』3巻 集英社
仇を追い求め鬼を討つ、大正浪漫剣戟奇譚第3巻。
前巻までの重くシリアスなトーンに、派手なアクションを
展開させてぐっと動きが良くなってきたところに加え
中盤からは喧騒の問題児・我妻善逸を投入。泣き言を
撒き散らす彼一人のせいで作品全体の台詞量は3割増となり
誌面は騒がしく、和風アクションホラーが一転コメディ調に
なってしまうという(笑)。それに引っ張られたのか
主人公・炭治郎の生真面目さも突き抜けちゃって
どんどん面白い方向に開花。でもその根底には、優しさと
切なさ、誠実さが垣間見えるので、どのキャラクターにも
愛着を覚えてしまう。それは、敵キャラクターでさえ
例外でなく、出てくる者すべて丁寧に扱われ、描かれる様は
清々しく美しい。これほど真っ当な少年漫画が、今、
少年ジャンプで掲載されていることに、意義深さを感じ始めている。

■藤本タツキ『ファイアパンチ』2巻 集英社
上述の『鬼滅の刃』とは真逆の存在で、2巻に関しては
初っ端から滅茶苦茶(笑)。少年漫画というか普通の漫画の
セオリーを完全に無視し、超ななめ上の展開へ爆走。
すべての原因は、1巻終盤から登場した無敵のトリックスター
トガタ。自分で映画を撮りたいという欲求を叶えるため
カメラ一つ持ってファンタジーの世界に殴り込み。
勿体ぶって現れた敵キャラクター全員、一人で瞬殺して
主人公のやることなくすし、その主人公を無理矢理
映画の「主人公」にスカウトするというメタ展開。
“映画は面白ければ何をしてもいい”という信念に従い
淡々と突き進む様は、まさしく狂気の一言。でも、
一番頭おかしいのは、おそらく作者(笑)。もうこの先
どんな展開になっても驚かないぜ(という前振り)。

■藤田和日郎『双亡亭壊すべし』2巻 小学館
大正から昭和にかけて建てられた、爆撃でも壊せない
双亡亭の破壊作戦が進行する第2巻。その作戦に
集められたのは、超常現象に対抗するプロ集団だった。
といっても、この集団がことごとく、かませ犬感満載で
ちょっとがっかり(笑)。一組くらい長く活躍しそうな
キャラクターがほしかった。内容的には、相変わらず
説明しすぎ詰め込みすぎの部分と、メイン読者層の
子供にトラウマを残しそうなホラー描写が交互に現れる
落ち着かない構成。でも、この過剰さが藤田先生らしさの
一部なんだろうな。双亡亭を壊すという目的上、それほど
長期連載になる感じはしないけど、ここからどれだけ
話が広がっていくのか楽しみに待ってます。

■岡本健太郎『山賊ダイアリー』7巻 講談社
猟師の日常を淡々とリアルに教えてくれた狩猟漫画が
今巻で完結。その代わり、狩猟以外にも範囲を広げた
新シリーズが始まるみたいなので、第一部終了という
感じなのかも。そんな最終巻は、さすがに目新しい
エピソードや獲物はなく、地道な狩猟活動を淡々と描く。
でも、こういう脚色のないシンプルさこそがこの作品の
美点だったし、実際これを読んで狩猟を始めた人も
多いんだろうな。狩猟者の高齢化や減少が問題になる中で
果たした役割は、決して小さくないのかもしれない。
ただ、既に引っ越して出番がなくなったアキ君の他、
今巻ではマサムネ君が猟銃を手放したり、佐々木さんが
引退したりと人間関係がどんどん変わってしまったのが
なんだか切なかった。こういう変化が、連載の形を
変えるきっかけになったのかなと想像してみたり。
ちなみに特装版には、ワークグローブとカラビナ
キーホルダーが付いてきます。値段はややお高め。

■中村光『聖☆おにいさん』13巻 講談社
5~6巻くらいであっさり終わるのではと勝手に思ってた
本作も気づけばもう13巻。元ネタが豊富とはいえ
メインキャラクター二人(二神)のギャグ漫画で
よくこれだけ続くなあ。ツイッターやフェイスブックなど
ネット関連の時事ネタが多いと、すぐ古臭くならないか
心配になるけど、長い歴史を持つ二人に対比して
ギャップを生むよう、あえてやってる気もしてきた。
そんなエピソードの中で今回一番良かったのは、妙な
可愛らしさのある二人の母親話でした。なんか若々しかった。

■福満しげゆき『妻に恋する66の方法』1巻 講談社
うち妻』は完結し、『僕の小規模な生活』にいたっては
いつの間にか打ち切りという結末を迎え、もう会えないと
思っていた福満家族が新連載で帰ってきた! 密かに
待ってた甲斐があったよ。拾う神って本当にいるんだなー。
本作はこれまでのコミックエッセイ群とは違って、家族
というより福満先生の妻エピソードに照準を絞って進行。
社会に対する不満や愚痴成分もかなり低く、妻の可愛さ
ゴリ押しです(笑)。しかし、結婚されて結構経つのに
本当に仲いい夫婦だよね。漫画にするために、少しは
話を盛ってるのかなと怪しんでたけど、妻側のインタビュー
読んでみたら想像してた以上に超・相思相愛だったという。
しかも言葉の端々から愛らしさが滲み出てて、なんかもう
むずむずする(笑)。そのまま幸せに暮らしててください。












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