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kuro score >>> cross core !!!

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今月は第1巻からクライマックス、そして最終巻まで
多種多様。終わりがあれば始まりもあり。とにかくどの作品も
作者が思い描いたエンディングまで続きますように。

■九井諒子『ダンジョン飯』3巻 エンターブレイン
モンスターグルメ漫画第3巻は、クラーケンを筆頭に
魚人、ケルピー、ウンディーネと、魚介(?)尽くし。
焼肉やシチューなど、一見普通の料理になるものもあるが
クラーケンに到っては本体ではなく、巨大寄生虫を蒲焼き&
白焼きにするなど、狂気度もアップ(笑)。さすがに
気持ち悪かったけど、寄生虫食を全力で嫌がるマルシルが
かわいくてツボった。そんなマルシルと、ライオスの妹
ファリンの出会いを描いた一篇が、今巻のハイライト。
優等生ながらやや実践力に欠ける才女と、落ちこぼれに見えて
行動力と観察眼のある野生児。正反対のふたりがやがて
引かれ合い、友達になるのに時間はかからなかった。脱力続きの
本作では珍しい眩さ、瑞々しさがあってなんだかほっこり。
でも、すぐに元のゆるいペースに戻ってしまうのが美点なのかも。
■吾峠呼世晴『鬼滅の刃』1~2巻 集英社
6月・8月と、立て続けに刊行されたジャンプの新作を
今になってまとめ買い。舞台は大正時代。亡くなった
父の代わりに母と5人の兄弟を養っていた長男・炭治郎。
ある日、炭を売るため町へ出かけた隙に、家族全員が
鬼に皆殺しにされてしまう。唯一生き残ったと思われた
妹・禰豆子も牙が生え、人を襲う鬼と化す。そんな彼女を
人に戻すため、そして仇を討つため、炭治郎は旅に出る―。
鬼の設定は初期のジョジョっぽいし、鬼を狩る鬼殺隊に
入るための最終選抜も既視感あるし(ハンター試験とか)
ある意味、今までのジャンプ漫画のごった煮感はあるけど
それだけでは語り切れない独特さがある作品。特に
真面目で裏表がないのに、なぜか妙な面白さを醸し出す
台詞回しが絶妙。シリアスと、力を抜いたシーンの緩急も
心地よく、読んでてクセになる作風だった。ジャンプ
本誌では打ち切りラインぎりぎりを彷徨ってるっぽいけど
なんとか打ち切られず、最後まで描き切ってほしい。

■諫山創『進撃の巨人』20巻 講談社
「エレンの家ぇぇがああああ(イェーガー)!」
という超くだらない叫びで幕を開けた第20巻は
その後ひたすら絶望的展開が続く。エレンを先頭とした
104期兵vs.超大型巨人ベルトルト。リヴァイ兵士長&
エルヴィン団長vs.獣の巨人。お互いの命運をかけた
二正面作戦は、人類側の大敗北になると思われた。
だが団長の覚悟とアルミンの決意が、戦況を覆す。
多大なる犠牲を伴って…。もう最初から最後まで
ひりひりした緊張感が漂い、読んでてどっと疲れた。
終盤が近いのか、もう誰が退場してもおかしくないけど
やはり、あの二人の最期はキツかったな。でもここまで
盛り上がったんだから、圧倒的な結末を期待してしまう。

■庄司創『白馬のお嫁さん』3巻 講談社
「産む男」をテーマとした近未来嫁探しSFが3巻で完結。
前巻の正臣に続き、今巻では主馬が重く不毛な恋愛に
沈み込み、やがて仲間とともに脱却していく。正直
主人公・清隆が産む男子とくっつくなら主馬かなあと
思ってたので、二人に何もないまま終わって肩透かしを
食らってたら、最後の最後で彼が本心に気づいた相手が
明かされる。同居する四人の中で一番素直で屈託がなく
誰よりも近くにいた人物。でも、気づいた瞬間に恋敵が
現れるのが、恋愛漫画のお約束。そこからはもう、各人の
理性、理屈、感情、想いがぶつかり絡み合い捻じれまくって
こじれにこじれるが、清隆が出した結論は、シンプルな
告白だった。ちょっと駆け足感はあったけど、この作者らしい
思考実験とエンターテインメントが混ざり合ったストーリーも
無事大団円。何より、最後のページに刻まれた「誓いの言葉」の
鮮やかさたるや。男とか女とかLGBTとかいった言葉やレッテルに
囚われない軽やかさが、ここには確かにあった。胸のすく一撃。












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