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kuro score >>> cross core !!!

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今月は全部で6冊と、久々に多めの刊行。
暑い時期は、あまり外には出かけたくないし
クーラーのきいた部屋でごろごろ漫画読んどこう。
■藤本タツキ『ファイアパンチ』1巻 集英社
集英社が配信する『少年ジャンプ+』で連載が始まった
新人作家の初連載作。第一話の内容が話題になり
局地的にざわざわしてたので、気になって購入してみた。
舞台は、“氷の魔女”によって雪と飢餓に覆われた世界。
生まれながら人智を超えた能力を持つ者は「祝福者」と
呼ばれており、辺境の村でひっそりと暮らすアグニとルナ
兄妹も、とある能力を備えていた。だがある日、彼らが
住む村に闖入者がやってきたことで、事態は急変する―。
噂通り、第一話からいろんな要素詰め込みまくった
外連味溢れる異色作。キツめの表現も多々あるので
今のジャンプ本誌に載せるのは難しいのかな。80年代の
ジャンプなら、これくらいは普通に載ってた気がするけど。
あと、沙村先生の影響を受けているらしく、主人公の能力とか
第一話で妹がああなっちゃうのとか含めて、なんとなく
『無限の住人』テイストを感じた。で、このまま勢いで
押していくのかと思いきや、終盤で一転、先が読めない
展開に。いろんな意味で、今後が気になる作品になりそう。

■藤田和日郎『双亡亭壊すべし』1巻 小学館
黒博物館シリーズの記憶も新しい藤田先生最新作は
再び古巣『少年サンデー』に戻って始まった長編。
東京・沼半井町に立つ巨大な屋敷「双亡亭」。爆撃を
受けても破壊できないこの屋敷に足を踏み入れた者は
闇に見入られ、闇に取り込まれてしまう…。
昔ながらの幽霊屋敷ネタに、総理大臣とか自衛隊まで
持ち出してぶつけちゃう荒唐無稽感は、なんとなく
邪眼は月輪に飛ぶ』を思い起こす雰囲気。状況を
台詞で丁寧に説明しすぎるところもちょっと似てる。
そこまでしなくてもと思うけど、少年誌だとどうしても
親切設計になっちゃうんだろうな。でも、1巻で
ひと通り登場人物の顔見せは終わったと思うので
次巻以降は一気に加速しそう。期待しております。

■荒木飛呂彦『ジョジョリオン』13巻 集英社
この巻ではついに、定助の過去、出自が明らかに!
空条仗世文と吉良吉影。第8部と微妙にリンクする
第4部では主人公と敵役だった人物ふたりこそが
定助のベースであった。奇妙な友情、奇妙な過去、
奇妙な巡り合わせが、彼をこの世に産み落としたのだ。
個人的に、4部のサイコキラー吉良はトップクラスに
お気に入りのキャラクターだったけど、今回の一見
クールなのに友情に厚い吉良は、真っ当に格好よくて
惚れた。そして、寄る辺ない仗世文の切なさ。
これまでの巻で一番熱く、ぐっとくる内容だった。
でも、今対峙してる田最環がラスボスとは思えないから
まだしばらくは続くんだろう。これからさらに
ひと盛り上がりあると思うと、どきどきする。

■福満しげゆき『中2の男子と第6感』3巻 講談社
なんかもうタイトル通り、中2男子の妄想が暴走して
とどまるところを知らない超展開。キーワードは
エロとヒーローです(笑)。かわいい女の子に
好かれたい(本当はもっと直截的)と、悪い人を
殴りたいという二大欲求にまっすぐ突き進む
主人公の明日はどっちだ。というかこれ、明らかに
福満先生の願望の具現化だよね(笑)。あと、同先生の
名作『生活』は、『キック・アス』より先に描いたから
パクリじゃないってあれほど強弁してたのに、今回
モロパクってるという。自由だな。それはともかく
巻末の無駄に長いあとがき復活は、素直に嬉しかった。

■ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』27巻 講談社
千朶との試合も終わり、久々の日常回。
投球の感覚が狂ったままの三橋、花井の成長を
目の当たりにして複雑な表情を見せる田島。身体を
動かすことで迷いを振り払いたいのに、そういう時に
限ってテスト週間に突入してしまう。そんな彼らが取った
行動は、学校近くの田島家で練習することだった。と、
深刻っぽく書いてみたけど、実際は十代の男子らしく
田島家の敷地の広さにテンション上がったり、今さら
お互いの名前の呼び方で盛り上がったり。若いって、いいな。
あと、今巻で一番印象に残ったのは、コーチの語った
「ジュニアプレイヤーの2割が故障かかえてるスポーツ
なんてどっかおかしいんだ」という台詞。ここから
故障しないために必要な“バランス”について丁寧な
説明が入るんだけど、この考えが実際の少年野球、
高校野球の世界にも伝わればいいなと思った。

■新久千映『ワカコ酒』7巻 徳間書店
酒飲んで、それに合った肴を一品つまんでるだけの本作も
あっという間に7巻目。しかも一話あたり4ページなのに
なんでこんなに刊行ペース早いんだろう。今さらだけど
いろいろ不思議な作品。冒頭は秋・冬始まりなので
自然とお酒も燗酒率高し。さんまの炙り刺しとか
ワカサギ天、厚揚げ焼きなんて見てるだけで飲みたくなる。
もうひたすら飲んでるだけだから、ストーリーに起伏は
ないんだけど、お気に入りの店の閉店から新店への
入れ替わりを描いた回(174夜)は珍しく、違う表情が
見られた。なんか、こういう気持ちは分かるなあ。












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