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kuro score >>> cross core !!!

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今月というか、9月&10月分まとめた今回は、4冊とも
すべてアフタヌーン作品。なんだかんだでアフタ作品
ばかり買ってるような。ちなみに、今月発売号によると
『無限の住人』映画化&『フラジャイル』ドラマ化とか。
寄生獣』や『リトル・フォレスト』も映画化したし
なんだか最近メディア化激しいな。

■清家雪子『月に吠えらんねえ』4巻 講談社
近代を終わらせた、あの戦争へと踏み込んだ3巻を超え
物語は再び“□(詩歌句)街”に舞い戻り、この街の
深奥に迫る。そもそも、□街とは一体何なのか。

冒頭十六話から、朔と白の関係性に、ひずみが生じる。
何かに気づいた白と、気づかなかった振りを続けようとする
朔。何気ない会話から、じわりじわりと真綿で首を絞める
ように追及していく様は、静かで、鋭利で、重い。でも
この静かな嵐のような攻防を通過し、白は二人の女性と
朔は自分の内面と向き合うことで、お互い寄り添い始める。
ふたり驟雨の中、音と雨粒を制御していくシーンの美しさ、
瑞々しさは印象的。ただ、このまま綺麗にハッピーエンドに
向かったりしないのが、この作品らしさ。次巻も大変です…。
あと個人的には、美術街でのコタローくん(高村光太郎)と
チエコさん(高村智恵子)をめぐるエピソードが胸にこたえた。
サナトリウムのような、ほの明るく乾いた世界で語られる
ふたりの人生は、純粋で、残酷で、それゆえかけがえのない
ものだった。コタローくんの問いに対するチエコさんのこたえ。
この受け答えこそが、この作品の根幹の一つのように思える。
■木村紺『マイボーイ』3巻 講談社
相変わらず、買いにくいことこの上ない表紙が続く(笑)
ボクシング漫画第3巻。これまでチョビ、ポチ、コジローと
来て、最後の4人目に語られるのはジム内最古参かつ
エースである、タロ兄こと加持弥太朗。お調子者で
つかみどころがない一方、ボクサーとしては天才肌の
テクニシャンという彼が、ペンギンジムでどのように
成長してきたかが描かれる。生い立ちから追っていくと
無邪気で愛すべきキャラクターなのがよく分かるし
何よりボクシングシーンでは圧倒的に格好いいのが全て。
ナチュラルカウンターとか、痺れるな。さらに今巻は
響の幼少期武勇伝(笑)も同時進行だったり。とにかく
これでひと通り主要人物の背景も語られたし、あとは
どんどん面白くなっていくだけなんだが、今月発売の
アフタでまたしても不穏な情報が…。詳細はまた今度。

■庄司創『白馬のお嫁さん』2巻 講談社
男なのに出産できる「産む男」がテーマの日常SF第2巻。
前巻がいろんな意味で初っ端から飛ばしまくってたのに
対し、今回はぐっと地に足の着いた展開。産む男子たちの
望みは、稼いでくれる女性と結婚してたくさんの子供を
育てることなんだけど、いくら彼らの見た目が美しくても
不景気な世の中で夫と子供を養えるほどの女性と出会うのは
きわめて困難。という訳で高校入学後、嫁探しを始めた
初日から即、壁にぶつかる。さらに産めない方の男子主人公も
全然別方向の壁にぶち当たり、前途多難な船出。ただ、今回一番
シビアな現実を思い知ったのは、冷静で大人びて見えた正臣だった。
一見ファンタジーのようで、きっちり社会問題に向き合ったり
恋愛の苛烈な一面を突きつけたりと、ハードな展開だけど
物語も、5人の共同生活も、まだ始まったばかりだ。

■芦奈野ひとし『コトノバドライブ』2巻 講談社
芦奈野先生らしい不思議で、浮遊感漂う連作短編。
ただ崖の道を上ったり、満月見に行ったり、バイクで
走ったりしてるだけなんだけど、すこし不思議な
“出会い”があって、異界の端っこに触れた感覚に。
1巻の時にも感じた民話感は健在。というか、民話は
民話でも、近未来の民話って感じがする。あと、もともと
登場人物は限りなく少ない中で、今回スパゲティー屋の
店長の姪っ子さんが初登場。インコっぽくてかわいいのに
なぜかアストラルボディみたいになってるという。
とかく、この世は不思議なことばかり。












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