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南の島には、悲しい記憶が埋まっている。
2014年8月。
返還される普天間基地の代替施設という名目で、基地移設が
進められる名護市辺野古に、防衛局と海上保安庁率いる
一大船団が姿を現す。基地建設のための海底ボーリング調査が
目的だが、建設に抗議する市民を制圧する狙いもあった。

本土では、ほんの一部しか報じられない辺野古問題を
眼前数cmの生々しい距離感で描くドキュメンタリー。
沖縄戦で火炎放射機に焼かれても生き延びた80代の女性、
基地移設が持ち上がった年から地道に反対し続ける家族、
キャンプシュワブのメインゲート前で常に最前線に立って
皆を鼓舞する男性、国から補償金が振り込まれ俯く漁師。
ここにはニュースでは見られない生身の人間の歴史、想い、
生き様が見えてくる。その一方、正面から対峙した時の
途方もない権力の強大さも思い知らされる。そんな状況でも
諦めず、一歩一歩、一言一言に力を込め、怒りを込め
立ち向かう日々は続く。そうした闘争の歩みを決して大げさに
けたたましく取り上げるのでなく、ただ静かに寄り添い、
時にはユーモアも交えて見つめる眼差しに救われる気がした。

監督の言を借りるなら「歌も踊りも笑いも総動員して」
抗議を続ける沖縄の人たちの姿は、強く頼もしく見えたが
そうしないと生き抜いてこれなかった悲しさも垣間見える。
基地問題なんて、一個人じゃどうしようもできないし
賛成・反対を巡る一部の人間の罵り合いにうんざりしてた
部分もあったけど、同じ日本人として、せめて今、沖縄で
何が起きているのかを知ろうとする気持ちは持ち続けようと思う。












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