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今月は上下巻もの合わせて4冊。
この上下巻がとにかく濃ゆくて良かった。
漫画の力、物語の力ってすごいなあ。

■藤田和日郎『黒博物館ゴースト アンド レディ』上・下 講談社
スプリンガルド』に続く、黒博物館シリーズ第2弾が
約8年ぶりに登場。犯罪資料を収集・展示している
ロンドン警視庁内の『黒博物館』に、ホールと名乗る
老人が訪れる。彼は「灰色の服の男」と呼ばれる幽霊が
遺した銃弾“かち合い弾”の閲覧を希望していた。
舞台は前作と同じく19世紀ロンドン。そして狂言回し&
トリックスターの任を同時に務めるのは、まさしく
その幽霊「灰色の服の男」ことグレイ。物語は、劇場に
住み着く彼のもとに一人の女性が訪れたことで幕を開ける。
第1話にして、自ら素性を明かすその女性の名は
フロレンス・ナイチンゲール。そう、これは史実を
元にした伝奇アクション。ナイチンゲールが主人公で
アクション?と思うが、冒頭から藤田節が炸裂した
熱い台詞&過剰なバトル絵巻が繰り広げられ、一気に
惹き込まれる。登場時、病んだ目をした死の香り漂う
女性だったナイチンゲール(以下フロー)は、グレイと
出会って以降どんどん生気を取り戻し、強さと可愛さを
増していくし、もう一人の主人公グレイは飄々としつつ
真っ当な男らしさを備えたいい奴で、かっこいいんだ。
この二人が、両親の反対を乗り越え看護の世界へ入り
やがてクリミア戦争の前線へ乗り込んでいく姿を
読んでいくうちに、二人の関係性が『うしおととら』の
それと酷似していることに気づく。意外と直情的で
曲がったことが許せないフロー。軽口をたたきながらも
ここぞという時は圧倒的な力で決めるグレイ。そして
グレイには、重く儚いゆえに眩しい過去があった…。

グレイの過去やフローの秘めた想い、終盤に向けて
すべてのキャラクター、ストーリーが収斂していく
怒涛の展開を読んでたら、もうありとあらゆる感情が
湧き起こった上に撹拌されまくって、泣いているんだか
笑っているんだかよく分からないことに。上下巻と
たった二冊だけど、この中にこれまでの藤田要素が
凝縮され詰め込まれているので、一気読み推奨です。
久々に、読み終わるのが心底勿体なく思えた作品。

■荒木飛呂彦『ジョジョリオン』10巻 集英社
東方家の病を治す手がかりとなるフルーツの謎を求め
東方つるぎと康穂が奮闘する第10巻。ということで
今巻は主人公・定助の出番は一切なしです(笑)。
当初、地味だと思ってた攻撃が気づけば逃げられない
ところまで追い込まれているのは、ジョジョっぽいなー。
決着のつけ方の突飛感もツボにはまる。一方、夜露を
はじめとした「岩人間」は出てくるたびに倒されてるけど
今後どう物語に絡んでくるんだろうね。気になる。

■新久千映『ワカコ酒』5巻 徳間書店
実写版ドラマに続き、アニメ版もスタート。
さらに製菓会社とコラボしておつまみ売り出したり
本屋に行ったらレシピ本が並んでたりと、謎の
メディアミックス化が加速。まさかこんなにぐいぐい
広がっていくとは予想もしてなかった。でも、本編も
それに引きずられて話が大展開する…なんてことはなく
相変わらず一品つまんでお酒飲んでるだけというのが
潔い。今回食べたくなったのは、鯉のあらいとか
鮭の皮揚げあたりかな。あと、岩のりでぬる燗もいいね。












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