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バケモノの子

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時をかける少女』、『サマーウォーズ』、そして
おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督最新作は
大自然の中で母と子の成長を描いた前作に対し
都会の片隅&異世界で擬似父子の交流を描く冒険活劇。
母が亡くなり、父は長らく所在不明だったため
親戚に引き取られることになった少年。だが高圧的な
親族とは反りが合わず一人家を飛び出した彼は
渋谷の街をさまよううちに、人間の世界のすぐそばに
広がるバケモノの世界・渋天街へ足を踏み入れてしまう。

静かに地道にゆっくりと家族の姿を映し出した前作の
反動か、今回は冒頭からひたすらアクション尽くし。
最強のバケモノでありながら子供のような大人・熊徹と
親を亡くし傷心ながら生意気で口が減らない少年
九太(仮名)が口では言い争いながら、共に修業を
重ねることでお互いを認め、高め合っていくんだけど
とにかく前半は、テンポのよい掛け合い、ぐるぐる動く
アクションを見てるだけで心地よくて楽しい。シンプルな
成長物語は、たまに見ると清々しくて気持ちいいな。
一方、九太が成長して思春期を迎える後半は渋天街の
シーンが減り、人間の世界での悩みや迷いが前面に。
こういう場面をきっちり入れてくるのは生真面目というか
監督らしいなあと思ってみたり。でも最後にはそんな
悩みや迷い、後悔や心の闇も、熊徹の助けで断ち切る
王道の展開。明快かつ爽快、時々ぐっとくる内容で
青空と白い雲が広がる夏にこそ、ふさわしい一本。

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