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2006年度“私的”漫画ベスト10

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本のベスト10もやろうと思ったら、読んだのはほとんど過去に
出たものばかりで、今年出版されたものはあまり読んでない
ことに気づき、急遽、今年読んだ漫画のベスト10に変更。
連載が続いているものは、今年発行された巻数もしくは
発表された話数から選んでます。

1位:「冬の底」/漆原友紀『蟲師』8巻収録予定
冬山を舞台に、主人公以外、人間は一人も出てこないやや異色な回。
ここ最近の蟲師の中では、久しぶりにツボにハマった。
吹雪いても、陽が射しても、夕暮れを迎えても雪山というのは趣深い。
それにしても「やまねむる」といい「草を踏む音」といい、
山をめぐる話に弱いのかな。もともと、山育ちだし。

2位:西原理恵子『パーマネント野ばら』
今までの西原作品とは少し毛色の違う話。舞台はいつも通り
貧乏で暴力的で猥雑だけど、そういう現実を正面から受け止める
今までの登場人物と異なった対処法を見せる主人公。
タフでない人間にも、生きる道はある。

3位:「さあ、冒険だなともお」/小田扉『団地ともお』7巻
不覚にも泣いてしまった話。なんで、と聞かれても答えにくい。
ただ、気球に乗って去っていく兄さんとそのセリフを読むたびに
目から水が流れてとまらない。自分でも意味不明。

4位:カラスヤサトシ『カラスヤサトシ』
2巻は出ないかもしれないので、ご祝儀&餞別代わりに。
よくこれだけ己の痛い身の上話を大量に、しかもおもしろく
描けたもんだなあ。濃すぎて、一冊通して読むとかなり
疲弊するので、余裕のある時に読み返したい。

5位:豊田徹也『アンダーカレント』
出版されたのは2005年末だけど、今年一番よく読み返したのは
この本なので、無理矢理ランクイン。
静謐で、淡々とした日常の奥に見え隠れする心の闇。
この作品が好きなのはストーリーもさることながら、登場人物が皆
飄々としてて掴みどころがないのに、なぜかあたたかいところ。
笑えて、切ない話は大好きです。

6位:「スカンジナビアの香り♪」/石川雅之『もやしもん』3巻
もうすぐ4巻が出るみたいだけど、とりあえずは3巻から。
シュールストレミング(世界一臭い食べ物)と言えばなぜか
愛川欽也を思い出してしまう。彼司会の何かの番組で、わーわー
騒いでいるのを子どもの時に見た気がするから。
でも人間ってすごいよねえ、何でも口に入れちゃうんだから。
発酵と腐敗って結局、口に入れて吐き出すか、吐き出さないか
の違いなんかなあ。

7位:「対桐青戦」/ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』
野球理論が前面に出てくるけど、野球にあまり詳しくない人こそ
興味を引かれ、「へー」って納得させられて話に入り込んでいく
という希有な高校野球漫画。個人的には、第一話の「ストレートは
変化球なんだよ」っていうところで心持っていかれた。
絵柄で好き嫌い分かれるところもあるけど、読んで損なしと思う。
今年の大半を費やして描かれた前年度優勝校の強豪・桐青高校との
対戦も、読んでくうちに相手校にまで肩入れしてしまうくらい
個々の人間がきっちり描かれていた。
今、一番続きが気になる漫画の一つ。

8位:桜玉吉『御緩漫玉日記』2巻
稀代の鬱漫画家・玉吉兄やんの、私小説ならぬ私漫画最新巻。
急性腹膜炎で即手術・入院という大きな出来事があったものの
基本、何でもない日常を偏執的な目線で執拗に描く濃厚作。
歳をとるにつれ、どんどん偏屈になってるのが笑えるような、
笑ってる場合ではないような。この人の思考回路って、とても
他人とは思えない時があるので、自分もいつかこんな考え方に
なってくのかなー、困ったなー、とただ頭を抱える日々。

9位:にしかわたく『僕と王様』
どっかで見たことあるなあ、と思って本屋で手にとってみたら
かなーり昔「アフタヌーン」に掲載されてた「ペロンの降る夜」
を含む短編集。どの話も基本、子どもが主人公で、幻想的かつ
どこか懐かしさを覚えるおとぎ話風味。ちょっと辛い現実や
苦い瞬間にもぶつかるけど、子どもの姿を借りてるからか
あまりシリアスになりすぎない。妙な浮遊感のある掌編。

10位:山賊『やさぐれぱんだ ふたたび』
やっつけっぽい内容だけど、憎めないのはぱんださんの
人徳(?)のおかげ。映像化って、本当にされるんだろうか。

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  • 2007.01.26 (Fri) 04:09 | マイの記録