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kuro score >>> cross core !!!

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2014年は積み残しというか、見逃しが多かった。
しかも、よりによって年間ベスト級をスルーしてたのが
痛い。今年はもうちょっと、視野を広げていこう。

■田島列島『子供はわかってあげない』上・下 講談社
年末恒例の各種漫画ランキングで上位になった中で
一番気になった作品を買ってみたら、これが今まで
読んでなかったのを後悔するくらいの快作。というか
最終話だけは雑誌で読んだ記憶あるから、その時に
なんでチェックしとかなかったんだろうと歯軋り中。
ストーリーは、高校の水泳部女子と書道部男子がふとした
きっかけで接点ができ、ふたりの少し微妙な家庭環境が
明かされていくというだけの話なんだけど、ほどよくラフで
柔らかい絵柄といい、マイペースでまっすぐで真正直な
キャラクターといい、大げさでなく淡々とした展開ながら
底に温かい空気が流れる雰囲気といい、すべてが完璧。
ひと夏のボーイミーツガールものとはいえ、上巻はほぼ
女子側の家族の回復がメインですが、下巻では男子の方が
一気に盛り返す。というか、12話以降はもうホントに大変。
表面的には地味だけど、どんどん惹かれ合うふたりの
気持ちが高まっていく様子を見てると、あまりの初々しさに
悶え死にしそうで(笑)。そのクライマックスとなる
19話を読んだ瞬間のあの感覚はなんて言えばいいんだろう。
やさぐれたおっさんにも、まだこんな感情が残ってたんだ
という面映さで、しばらく布団にくるまったまま動けなかった。
今でもそれなりに売れてるんだろうけど、もっと売れて
もっともっとたくさんの人に読まれて、みんな顔真っ赤に
しながら悶え苦しめばいいと思うよ。そんな素敵な一冊。

■沙村広明『春風のスネグラチカ』 太田出版
沙村先生の新作は一応全部チェックしてるはずなのに
なぜか漏れていた本作。タイトルは聞き覚えがあるから
発売されることは知ってたんだよなー。ひょっとしたら
同じ太田出版で出した前作の内容にひるんだのかもしれん。
舞台は1930年代のロシア。いや、革命後なのでソ連か。
車椅子の少女と隻眼の従者が、ある別荘を訪れる場面から
物語は始まる。いわくありげで、只者ではない雰囲気の
ふたりだったが秘密警察の手に落ちると、あっけないほど
従順に彼らの監視下で暮らし始める。だが明らかに年上の
従者が少女を「姉」と呼ぶふたりには、隠された出生の
秘密があった…。読み進めるにつれ、実は史実を元にした
歴史ものだということが判明する本作。もちろん創作部分が
かなり大きいけど、いつも以上に地に足の着いた話の運びと
重苦しい冬景色が、ストーリーに重厚感と信憑性を与えている。
そして、ふたりの素性が明らかになる結末を知った後、再び
冒頭から再読すると、まったく違った見え方になるのが面白い。
雪の舞う季節にピッタリなので、読むなら今です。

■麻生みこと『海月と私』3巻 講談社
意外と刊行ペースが早い気がする本作も、第3巻。
今まで謎が多いのに、ふらふら受け流してた梢に対し
冒頭から核心に迫ろうとする展開。そんな中、主人と
彼女の仲も微妙に距離が開いたり、元に戻ったりと
絶妙な間合いで進展するかと思いきや、最後の最後で
意味深な終わり方。ここでそれとなく明かされたふたりの
関係性を額面通りに受け取るなら、今までの梢の言動にも
納得いくけど、盲点すぎて想像もしてなかったな。
でも、このオチだとあっさり話が終わりそうだから困る。
できれば、もう少しこの心地いい空気を味わっていたい。

■ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』24巻 講談社
いよいよ埼玉No.2の実力を誇る千朶高校との対戦。
実力差は圧倒的だけど、全力で食らいつくため
打順もガラリと変えて臨む西浦。序盤は当然のように
打ち込まれる展開ながら、徐々に流れを引き寄せ
まさかの先取点で先行。2回を終えて3点リードと
理想的進行で、味方にエラーもないのに、まるで
勝ってる気がしないのは強豪ならではなのか。実際
あっという間に同点に追いつかれ、必死でアウトを
取って以下続巻。心臓に悪いが、面白れえ。

■速水螺旋人『大砲とスタンプ』4巻 講談社
もう明らかに12月に合わせて新刊を出してくる戦争漫画。
怪しさ満載(というか多重スパイ)の憲兵中尉が今回は
やり込められることもあって、今巻はやや穏やかに進行。
と言っても戦争中だから人は死ぬし、裏切りもあるし
ガス攻撃まで行われるという。さらに上層部間で
権謀術数が巡らされる現場へ主人公は向かうことに。
憲兵中尉も同行するし、前途多難なまま次巻へ続く。
ちなみに初回限定版には、3カ国のピンズが付いてたよ。

■河合克敏『とめはねっ!』13巻 小学館
この作品も、気づけば年一回発行になってきたな。
ちょこちょこ恋愛ネタをはさみつつ、書の歴史も詳細に
説明してくれるので、分かりやすく面白い。こういうのを
読むと、学生時代に自分が書道として学んでたものが
習字でしかなかったことを思い知らされる。それはともかく
少し重い展開になってきたと思ってたら、次巻で最終回
とのこと。もう少し読んでいたかったけど、話としては
うまくまとまりそうな感じ。楽しみに待ってます。

■諫山創『進撃の巨人』15巻 講談社
表紙には主人公の顔がどーんと載ってますが、今回も
ほぼ出番なしです(笑)。メインは、犯罪者として
追い込まれた調査兵団が、真っ向から王政と対峙する展開。
団長含め崖っぷちだった兵団も、奸計により形勢逆転。
クーデターを成功させる。その頃、囚われていた主人公にも
ようやく出番が。彼の眼前で、巨人、地下室、そして父親の
謎がひとまとめに提示される。少なくとも次巻でこうした
大きな謎のうち一つは解き明かされそう。こっちも楽しみ。

■新久千映『ワカコ酒』4巻 徳間書店
いよいよ今月から実写版ドラマもスタート。
番宣見ると、一人飲みというより、なぜか女子会っぽい
雰囲気だったのがやや不安ですが、漫画とは別物と思って
見た方がいいのかな。で、その漫画の方は見事にいつも通り。
一人で飲んで食べて、また飲んでるだけだよー。あと、出てくる
お店の広島率がすごく高くなってるような。あの店この店
あんな店までモデルになってるっぽいし、他にも思い当たる
お店が多々。年末年始は飲みすぎたからしばらく自重しようと
思ってたのに、これ読んだらまた飲みに行きたくなるなあ。












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