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kuro score >>> cross core !!!

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先月の大量発行の反動なのか、今月買おうと思った
新刊は2冊だけ。なんだか極端だけど、2冊とも
しみじみ良くて、読後しばらく余韻が残ってた。

■市川春子『宝石の国』2巻 講談社
宝石の身体を持つ主人公たちの戦史第2巻。
前回、フォスを捕食したと思われた巨大カタツムリ…
じゃなくて、アドミラビリス族のウェントリコスス王
とともに、彼女の故郷である海へ向かうことに。
その行程で、フォスは彼女からこの世界の謎の一端を
知らされる。この星にはかつて「にんげん」という
動物が存在し、星が何度も欠けた影響で海へ逃げ入った
彼らは「魂と肉と骨」に分かれた。言い伝えによれば
アドミラビリスが肉。そしておそらく宝石たちが骨、
月人が魂ではないかと。だが、伝説を語りながら
フォスを導く彼女には、別の思惑があった…。
今巻の見どころは、まず陽光が射して眩くきらめく
海底の世界。モノクロなのに、透き通るような海の青さや
光の模様が浮かぶ砂地の淡さが眼前に広がる。海底の
シーンを眺めてるだけでも、十分楽しい。その反面、
ストーリーは主人公であるフォスにとって苦いものへ。
フォス同様、大事な人を持つ王の裏切りにより窮地に
陥るが、自らの言動で王の気持ちも揺り動かす。これまで
自己中心的にワガママを言っているだけに見えて、その実
視線の先には常に、他者への想いがあったんだよね。
王との最後の会話から、陸地へ戻りシンシャと交わす
会話までの流れは、美しく儚く、何より切なくて沁みた。
でも陸に戻ってからは相変わらずマイペースで、口が
悪いままなのが逆に愛らしくなってきた。当初、判別が
難しかった仲間たちも一人ひとりキャラクターが見えてきて
盛り上がってきたところで、以下次巻。連載の方でも
追いかけてるけど、続きが待ち遠しい。ちなみに、巻頭の
登場人物紹介も、細部までいちいち可愛いので必見。

■今日マチ子『みかこさん』6・7巻 講談社
男子二人、女子二人の高校生活を淡く繊細に描いた
連載も7巻で完結。が、自宅のどこを探しても6巻が
見つからないと思ったら、まだ買ってなかったという。
最近このパターン多いな…。その6巻では、最初っから
不安定で長続きしそうに思えなかった二組のカップルの
終焉が見え始める。揺れ動く心は、受験を前にして
さらに鼓動を速め、互いに傷つけ、傷つきあいながらも
自分の本当の想いを、少しずつ少しずつ吐き出してゆく。
別れてみて初めて気づいた愛おしさ。胸の奥でずっと
燻っていた違和感。そして、卒業を迎えることで
あらためて思い知った、何気ない日常の儚さ、温かさ。
いろんな想いを抱えたまま、みんな前へ進み始める。
痛くて自分勝手で子供じみていたけれど、思い出すたび
胸がつまるほど大切な一瞬だった。そんなお話。












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