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kuro score >>> cross core !!!

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2013年の積み残しは、溜めに溜めた11冊。
毎年のことながら、12月の発行点数が多すぎる気が。
印刷会社や本屋さんも、年の瀬に大変だっただろうな。

■桜玉吉『漫喫漫玉日記 深夜便』 エンターブレイン
■桜玉吉『漫喫漫玉日記 四コマ便』 エンターブレイン
まさかの桜玉吉先生大復活!
新作買うのは、4年ぶりくらいじゃないだろうか。
某病を患って以降の顛末は『四コマ便』のインタビューで
語られてますが、ようやく帰ってきてくれたよ。漫画喫茶を
仕事場にして(ほぼ居住状態)漫画描きながら、たまに
牛丼屋とか定食屋に行くという生活を描写してるだけなのに
妙な面白さと枯れた味わいが漂う。漫画家漫画って、今は
山ほどあるけど、これほど何も起こらなくても読ませる作品は
他にないかも。あと、生存が確認されるだけで、みんなが
安堵する作家さんも他にはいないよなあと思ってみたり。
■北道正幸『プ~ねこ』5巻 講談社
玉吉先生と違って、毎月連載しているにも関わらず
なぜか3年ぶりとなる新刊。数ある猫漫画の中で、最も
猫が猫らしく描かれてると思う。猫は飼ったことない
自分でも、動きや習性が猫っぽいなーって感動するレベル。
ただ、笑いのセンスは人を選ぶようで、以前知り合いに
貸したら「猫は可愛いけど、意味わからん」って返された。
まあ、いきなりゲーママとか言われても分からんよな(笑)。

■諫山創『進撃の巨人』12巻 講談社
アニメ化によって人気が過熱しまくることで、作者には
多大なプレッシャーがかかってると思うんだけど
ここに来て圧倒的な熱さ&面白さ。登場人物全員に
背負ってるものがあり、彼らの信念・想いがぶつかり
絡み合うことで生じる混沌。各人にきっちり見せ場も
ありつつ、最後の最後で主人公が主人公らしさを発揮。
少年漫画として、エンターテインメントとして、これほど
正しい姿はない。この勢いのまま最後まで突っ走ってほしい。
ちなみに今回の限定版は、新作アニメDVD付です。

■施川ユウキ『オンノジ』 秋田書店
昨年は施川作品が3冊ほど立て続けに発売されたのに
本屋では一冊も見つけられず諦めてたら、年末恒例の
漫画ランキングに入ったおかげで、本作だけ再入荷してた。
ある日突然、人がいなくなった世界でひとりきりになった
少女と、謎の存在オンノジとの日常を描く四コマ漫画。
設定は非日常だけど、主人公がいつもの妄想&ツッコミ屋で
ほのぼのテイスト。でも一巻完結のせいか、主人公は
少しずつ内面が成長するし、オンノジとの関係性も
変化してゆく。だからこそ、最終話は腑に落ちたし
なんだか心も温かくなる終わり方だった。この流れで
まだ本屋さんで見かけたことない『バーナード嬢曰く。』と
『鬱ごはん』も読みたいから、こちらも再入荷お願い。

■真造圭伍『みどりの星』2・3巻 小学館
2巻出たんだと思って手に取ったら、3巻だったという。
いつの間に…。ということで2冊まとめて読みましたが
すげえ面白くなってる。カエルそっくりの生物と
冷徹な人間が住む、訳の分からない星の全貌が少しずつ
明らかになるにつれ、そこに暮らすカエルたちにも
親近感が湧きはじめ、何より面倒くさそうなタイプに
見えた主人公が一人の女性と出会うことで人間味
あふれ出し、感情移入しやすくなったのが大きい。
それゆえ、3巻ラストが辛い。早く続刊読みたいな。

■速水螺旋人『大砲とスタンプ』3巻 講談社
気づけば毎年12月に新刊が出てるミリタリー漫画。
そのせいで、いつも帰省時の新幹線車内で読んでる
気がするが、今巻では主人公の中尉も里帰りしてて
謎の共有感。ロシア周辺がモデルっぽいので、作中に
雪景色が多いのも共有感に拍車をかける。今年は
降ってなかったけど、帰省途中にも雪が積もってたら
新幹線が重アエロサンに感じたかもしれない(物騒)。

■河合克敏『とめはねっ!』12巻 小学館
この作品も、決して刊行ペースは早くないけど
いつの間にか新刊出てることが多い。高校が舞台だから
どうしても恋愛ネタが増えがちだが、まだ可愛げのある
恋愛だから、ほっとする。あと、今巻の見どころは
日本酒のラベルに書かれた“書”の数々。「月桂冠」や
「日本盛」をはじめ、「真澄」や「一ノ蔵」、「壺中春」
そして「賀茂鶴」まで。達筆だとは思ってたけど、著名な
書家による作品だというのは、まったく知らなかった。
今度からお酒買う時は、もっとラベルに注目しよう。

■新久千映『ワカコ酒』2巻 徳間書店
20代女子ひとり酒マンガ第2巻。
もうホント、ただお酒飲んで肴食べてるだけの漫画ですよ。
素晴らしい。あっつあつ&ひったひたのアヒージョと
ワインとか、さんまの塩焼きと冷酒とか、海鮮コロッケと
ビールとか、キンメの煮付けとか、焼き牡蠣とかとか。
気づいたら、酒より料理メインになってるじゃないか。
でもその料理描写がいちいち美味しそうで、夜中読むと
おなか減って困る。前回、広島のお店がモデルとして
出てくると書いたけど、今回は串焼きの店や、府中焼きの店
など思い当たる店が数軒出てきたのもなんか嬉しかったり。

■須賀原洋行『実在ゲキウマ地酒日記』2巻 講談社
フィクションの『ワカコ酒』と異なり、こちらは
ほぼノンフィクションのファミリー地酒マンガ第2巻。
前巻に引き続き、日本酒の基本的な知識を分かりやすく
説明してくれるので、お酒の情報を得ようとしても
飲むたびに忘れる自分のような人間には重宝する。
銘柄も「新政」純米酒90%や「謙信」五百万石中取り、
「NEXT5 ECHO」などなど、飲んでみたいものが次々と。
さらに長男タクミくんが成人を迎え、家族のうち
3人でお酒の品評をしたり料理作ったりと、話がどんどん
広がりそうな状況で訪れた最終話。ノンフィクション
だからこそ避けられない現実の容赦なさに、ただただ
立ちすくむ。こんな状況でも描き進むしかない漫画家、
しかもギャグ漫画家という稼業のやるせなさをこれほど
思い知らされたことはない。巻末に収録された描き下ろしの
飄々とした明るさが逆に沁みた。ご冥福をお祈りいたします。












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