kuro score >>> cross core !!!

地獄でなぜ悪い

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園子温監督最新作は、ここ最近のシリアスな作風から
打って変わって、映画への過剰な愛情が溢れる娯楽作。
そうは言っても、監督の好きなものをとことん煮詰めて
詰め込みまくってるので結局、見る人を選ぶと思います(笑)。

敵対する暴力団、武藤組と北川会。
ある日、北川会による武藤組組長襲撃が決行されるが
組長不在の中、彼の妻が襲撃者を返り討ちにした挙句
収監されてしまう。それから十年。出所を目前にした彼女が
願っていたのは、かつてCMタレントとして活躍していた
愛娘の銀幕デビューだった。一方、襲撃に失敗し負傷した
組員の一人は逃走中、カメラを構えた高校生に囲まれる。
彼らは映画監督を夢見て日々活動する映画バカ集団だった。
こうした一見何の関わりもない連中が、十年後相見えることに。

あらすじだけ書いても意味分かんないですが、要は
自主映画とヤクザという監督が好きなものを豪快に
ぶち込んで流血で味付けした、超濃厚こってり作品。
開始早々、割烹着姿の友近が包丁振り回して街中を
駆け回ってるんだから、細かいことはどうでもよくなる。
ここにあるのは、熱さと勢いと愛。あとはひたすら
血、血、血! 血みどろ祭りです。『冷たい熱帯魚』では
まだリアリティがあった流血修羅場も、今作ではもはや
笑うしかない、まさしく出血大サービス状態。正直、
終盤はやりすぎで、どこの国の話やねんと思いましたが
血と勢いに押されて負けたよ。あと特筆すべきは監督の
分身とも言える映画監督役・長谷川博巳のイカレっぷりと
組長の娘役・二階堂ふみの色香。主演はどうも組長役の
國村隼さんらしいとエンドロール見て気づいたけど
この二人が圧倒的に存在感強い。逆に星野源くんは
役柄含め影が薄かった(笑)。でも、一瞬の出番なのに
インパクト半端ない岩井志麻子姐さんとか、くどいくらい
顔芸続ける堤真一とか、出演者全員ドロドロに濃い中で
彼の存在は一服の清涼剤だった気がする。

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