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今月も結局、購入した新刊は一冊だけだったので
買おうかどうしようか迷っていた既刊本を二冊
買い足し。偶然、三冊とも第1巻ばかりです。

■市川春子『宝石の国』1巻 講談社
これまで圧倒的な短編群を生み出してきた市川春子初の
連載作品。毎回、装丁を自身で手がけておられますが
今回は主人公たちに合わせてキラキラ仕様。というのも
主人公を含む28人の登場人物がみな「宝石の身体」を
持っているから。はるか未来、6度流星が訪れ、6度欠けて
6個の月を産み、痩せ衰え、陸がひとつの浜辺しかなくなった
星で生まれた彼らは、それぞれが由来する宝石の硬度、色、
性質に従い、強い者、脆い者、美しい者、毒液を流す者など
個性は様々。そして宝石でできているがゆえにほぼ不死であり
性差もない。だからと言って超越者然として振る舞う
わけではなく、彼らの身体を装飾品として狙い襲ってくる
「月人」との戦闘に明け暮れる日々を過ごしていた。

いつ襲撃を受けるか分からない切迫した状況にも関わらず
どこか呑気で緩さが漂うのは、身体が人一倍脆い反面
性格は図太い主人公のおかげ。でもその緩さの向こうに
儚さや切なさが垣間見えるのが市川流。あと、妙な色気が
立ち上るのも、この作者ならではかな(主人公除く)。
ストーリーは、一人ひとりが自分の存在意義を確かめながら
ちょっとずつ前へ進んだり、一歩下がったり、迷走したり
しながら展開していく。さらに、物怖じしない主人公が
起こす小さな嵐が、周囲を巻き込んでかき回すだけでなく
大きな変化の予兆を示し始める。強くて不死なのに
常に儚さがつきまとう彼らの未来はどっちだ。
■真造圭伍『みどりの星』1巻 小学館
真造圭伍初の続き物。
この作者は短編というか、1巻完結の作品が多かったけど
今回初めて巻数がつきました。ストーリーは、惑星間を
股に掛け荷物を配送する運輸会社の宇宙船が、とある星に
不時着するところから始まる。こう聞くとがっつり
SFかと思いきや、前半は予想外のゆるぐだ展開が広がる。
タイトルにある通り、たどり着いた星の住人はカエル
そっくりでやたら人懐っこく、本社と連絡が取れないことで
どんどん荒んでいく主人公さえ温かくもてなしてくれる。
でも、カエルに優しくされたところで…と不貞腐れる
主人公は、人間が住むという街の存在を知り、助けを
求めて乗り込んでいくのだが…。カエルにまみれる話かと
思ってたのに、異世界でのボーイミーツガールというか
真造版カリオストロみたいになってきますが、そう単純に
話が進むとも思えず。次巻以降の展開に期待。

■新久千映『ワカコ酒』1巻 徳間書店
20代女子による、酒場でのひとり酒マンガ。と言っても
作者が主人公として登場するエッセイ作品ではなく、
『孤独のグルメ』に代表されるフィクション・グルメ漫画。
井之頭五郎同様、彼女もあまり周囲の人と話すことなく
ひたすら自分の脳内で、酒や肴に対するこだわり、愉しみ方を
垂れ流す。だいたい一話につき一品の料理(つまみ)が
題材で、その内容も焼き鳥とか、だし巻きたまごとか、
ポテサラとかハムカツなど、庶民的メニュー中心。主人公は
きちんと今風のお洒落女子なんだけど、このチョイスで
なんだかぐっと親近感が湧く。そういえば最近居酒屋
行っても、ひとりで飲んでるのはおっさん(自分含む)か
20~30代女子ってことが多いもんなあ。さらにもう一つ
親近感が湧く理由として、作者が広島在住の方らしく
広島のお店がモデルとしてちょこちょこ登場する点。
このお店って、どこなんだろうと考える楽しみも
あったりするし、いろんな意味でおススメです。












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