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京都初日の夜に伺った割烹。
今回は比較的新しいお店に行ってみようと思ったら
満席だったり、2名以上からの予約受付だったり。
そこでふと、行きたいお店をまとめたリストを
以前作っていたことを思い出し、探してみると
一番上に載ってたのが、こちらのお店だったという。
祇園町南側の中でも、花見小路を挟んで東の方
祇園サンボア』や『阪川』が立ち並ぶ路地の一角に
ひっそりと佇む。お店の中もシンプルで落ち着いており
L字型のカウンターに8席のみ。一番端の席に着き
まずはビール。確か4社とも揃ってたので、ヱビスを。
料理は、まずこちらの名物の一つ胡麻豆腐から。
しっとりした豆腐と、さらりとした胡麻のソースが
好相性で、外の暑さを忘れさせてくれるような爽やかさ。
続くお椀は、大ぶりの鱧と、刻んでたたいたオクラ。
ふわっと噛み切れる優しい鱧に、オクラの瑞々しさが
いいアクセント。あと出汁がしみじみ旨い。お椀が
美味しいと、つくづく良い店だなあと感じる。

ビールから冷酒(桃の滴)に変え、お造りへ。
鯛、トロ、ケンサキイカの三種。細く繊細にさばかれた
ケンサキイカは、ねっとりとした甘みが広がる。トロも
良かったが、意外にも鯛がさらに旨かった。今は決して
良い時季でもないのに、身がしっかり締まってて
旬のものにも負けない感じ。どこで仕入れてるんだろう。
お造りの後は、もう一つの名物である鯖寿司。ただ
これまた旬から外れてるんだけど、鯖寿司がないと
常連の方が残念がられるそうで、年中出しているとか。
食べてみると、脂のノリはほどほどで濃厚さこそ
ないものの、さっぱりと上品な味わいで十分おいしい。
そして「桃の滴」から「東洋美人」へお酒を変えた
タイミングで八寸登場。白ずいきの酢味噌和えに
スイスチャードと貝柱のおひたし、野菜のかき揚げ、
鯛の子の煮凝り、穴子かまぼこ、厚焼き卵、からすみ。
ずいきのしゃくしゃくした心地よさは、大人になってから
気づく美味しさだなあ。素朴なほうれん草といった
風情のスイスチャードは、ほどよい苦味が口の中を
すっきりさせてくれる。かき揚げは、とうもろこしを
揚げたものと、ごぼう&枝豆を混ぜたものの二品。
揚げたてで、ほくほく。あとなんといっても、からすみ。
塩辛さがあまりなくマイルドで、かつ奥深い風味があって
絶妙。これのせいで(笑)、ぐいぐいお酒飲んでたら
アワビの肝をペーストにしたものも出してくれました。
ひとたび口に入れると、磯の香りが漂ってきて
さらにお酒がやめられない、止まらない。

八寸とお酒に溺れてるうちに、料理はぐじの塩焼き、
タコとわかめの酢の物、賀茂茄子の蕎麦はさみ揚げ
あんかけと続きます。ぐじは身と皮を分けて焼いてあり
しっとり甘くジューシーな身と、さくさくパリパリな
皮のコントラストが楽しい。タコは下津井産で、歯応えよく
すっきりした味わい。はさみ揚げは、揚げた蕎麦の他に
大葉や生姜、椎茸、ほうれん草などたっぷりの野菜を
はさんであり、一口食べるごとに味と食感が変わってゆく。
こうして料理が一通り終わると、最後にごはんもの。
豆とタケノコの混ぜごはんに、赤だし。錦糸卵ものせられ
色鮮やかな混ぜごはんは、素材の甘みだけのシンプルで
素朴な味ゆえに、後味軽やかで何杯でも食べられそう。
最後の最後は、いちごのムースがけで終了。

良い素材を丁寧に、一番美味しいやり方で提供しよう
という心意気を感じるお店でした。おそらく誰が
食べても美味しいというバランスの良さで、店主も
いろいろ詳しく教えてくれる方だから、初めて京都で
割烹に行くなら、ここが一番おすすめかもしれないです。

■祇園にしむら/京都市東山区祇園町南側570-160[17:00~21:00]












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