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kuro score >>> cross core !!!

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軍の専門用語で「午前0時30分」を表すタイトルを
冠した本作は、2001年9月11日に起きたアメリカ
同時多発テロ事件から、2011年5月1日午前0時30分、
米軍特殊部隊ネイビーシールズがビン・ラーディン邸を
奇襲するまでを描く。事実を基にした物語。
2時間半を越える長時間の内容ですが、1分1秒たりとも
気が抜けない全編緊迫感に満ちた重量級作品。それも
いつ人が死ぬかわからないドキドキした状況というより
本当にこれはゴールにたどり着けるのかという、先の
見えない焦燥感と圧迫感が、2時間以上の間きりきりと
締めつけてくる感覚。終盤には、徹底的にリアルにこだわり
余計な感情や盛り上がりを排した、奇襲作戦の成功を
描くが、ゴールと思っていたモノにたどり着いた後でさえ
決してカタルシスは訪れない。この全編を通して貫かれる
ストイックさは、ビン・ラーディンの死をもってしても
テロがなくなることはなく、この先も争いは続くという
現実と、「正義」というものの危うさ・脆さを十分に
理解しているからこそ、なんだろう。そうした思想を
体現しているのが、他ならぬ本作の主人公・マヤ。
自国の拷問の現場を目の当たりにし、同僚がテロの
犠牲になっても、常に冷静さを保ち、感情を内に秘め
戦い続けた彼女が見せた、最後の表情。現実の世界に
勝利やハッピーエンドなんてものはなく、ただ昨日と
地続きの今日や明日があるだけ。そんな当たり前の
事実をあらためて突きつけられる作品だった。












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