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kuro score >>> cross core !!!

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日本では『ティファニーで朝食を』の原作者として有名な
トルーマン・カポーティが、ある殺人事件をきっかけに
ノンフィクション小説『冷血』を描くまでの過程を捉えた作品。

個人的に一番印象深いのは、要所要所で挿入される
薄ら寂しい冬枯れの景色だ。重く垂れ込めた鈍色の雲、
色味なく果てしなく続く地平線、一枚の葉もなくし
虚しく天を衝く木々…。重々しく救いのないこの映画全体の
トーンを現しているかのようだ。というか、こういう
冬の景色が好きなだけなんだが。
それに対して、対比するように映しだされる
都市の夜景には、まったく何も感じなかった。
カポーティ本人の印象も同様で、パーティで騒いでる姿より
ひとり黙々と執筆に没入する姿の方により親しみを覚えた。

ただ結局、最後までこの人の本心はわからなかった。
一応、最後の涙を流すシーンは、本当の心からの涙で
それまで存在しなかったかのような彼の人間らしさが
ひょっこり出てしまった、ということになってるらしいけど
あれさえも、ひょっとして嘘なんじゃないかと疑ってしまう。
役者(ホフマン)の演技が凄すぎて、もはや演技なんだか
憑依なんだかわからなくなるくらいで、それゆえ役者本人が
意図した以上のものが見えてしまったのかもしれないけど
単に俺がおかしいだけなのかもしれない。
でも、本物の人間の心なんて、他人にわかるわけないもんなあ。












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