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kuro score >>> cross core !!!

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今年は1月にして、既に年間ベスト級の作品が出ました。
連載中からずっといいなと思ってたけど、単行本になって
まとめて読むとなお良い。いい漫画読むと幸せになるね。

■熊倉献『春と盆暗』 講談社
妄想癖(のようなもの)を抱えた女子と、冴えない
男子が出会う、ボーイ・ミーツ・ガール連作短編集。
収録された4話すべて、恋愛関係に届く一歩手前の
もどかしくも胸が少しだけ弾んでしまう瞬間が描かれる。

掲載誌の『アフタヌーン』で第1話を読んですぐ単行本化を
待ち望むくらい個人的ツボにハマった本作。短期集中連載で
たった4話で終わってしまったことだけが残念だけど、とにかく
すべてのエピソード、登場人物が、絶妙にゆるくてズレてて
真正直で愛おしい。出てくるのは、接客中のイライラを
月面に道路標識を放り投げる妄想で抑え込むサヤマさんに
背の低さから町が水中に沈んだ光景を思い描く四谷さん、
恐竜とサボテンを語りだすと止まらないさわ姉、そして
うれしくなるとつい人を殴ってしまう甘党の大友さん。
テンションの違いはあれど、みんな見事にマイペースで
そんな彼女たちに振り回されつつも魅かれていくボンクラ
男子たちの気持ちにじわり共感してしまう。気づけば何度でも
読み返したくなるので、ずっと手元に置いておきたい一冊。
ちなみに、第1話はココから読めます。興味のある方はぜひ。
第1話「月面と眼窩」