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kuro score >>> cross core !!!

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05年に発行された、同名タイトルの対談書評・第二弾。
エンターテインメント系「物語」を偏愛する北上次郎氏と
SFを中心にしながらも、オールジャンルなんでもいける
雑食の大森望氏が、自らの本に対する愛・拘り・信念に従い
お互い持ち寄った本への感想・解説・ツッコミをぶつけ合う。
ふたりとも、当然のように持論を曲げることがないので
たとえ同じように高評価であったとしても、誉める部分・
視点が違って揉めること多々。書評家として先輩であるはずの
北上さんは、興味が持てなければ最後まで読まなかったり
読んでも忘れることが多く、大森さんにいいようにつっ込まれる
ことが多いんだけど、泰然自若と構えてるから、気づけば
大森さんの方が振り回される結果に。何となく『キンチョール』の
「おまえの話はつまらん!」っていうCMを思い出してしまう。

そして何より、この対談読んでると、取り上げられた本がやたら
気になって読みたくなるので、書評としてきわめて真っ当な出来。
特に、SFに寄りすぎてない時の大森選の中に、魅かれるものが多い。
だからと言って、積読山脈の標高が日々高まる言い訳にはならないが。
あとついでに、スピリチュアルなものや、盲目的正義に対し、
生理的嫌悪感を抱く大森さんの心性に深く同調。

■北上次郎×大森望『読むのが怖い! 帰ってきた書評漫才~激闘編』
『読むのが怖い! 2000年代のエンタメ本200冊徹底ガイド』
ともに、ロッキング・オン刊