c r o s s + c o r e

kuro score >>> cross core !!!

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 たくさん
 はなしたいことがあった。

 子供のころ飼っていた
 犬の話を
 聞いてほしかった。

読んでる最中ずっと、なんか妙な違和感を感じてた。
何が変なんだろう、と思って他の人の感想をネットで見てたら
西原初の「恋愛」をテーマにした作品だ、とあって膝を打つ。
あ、恋愛漫画だったんだ。それでか。
これまでさんざん(どうしようもない)男と女の関係を
描いてきたけど、よくよく考えたら色恋沙汰をど真ん中に
据えることはなかったもんな。

でもそこはサイバラ、若い女の子のキラキラした恋愛なんか
には死んでもならず、すえたおばちゃんたちの色恋を全面に出す。
しかも、エゲつないおばちゃん(60歳!)の恋を正面から
描いてるのにきちんと切ない、という離れ業。
目の前の、酒も男も丸飲みするからヤマタノオロチと呼ばれてる
ようなイカした人だけど、彼女の独白シーンには胸がつまる。
もし自分の母親に、「好きな人ができた」とか告白されたら
どうしようかなあ、って訳のわからんことまで考えだす始末。

 逃げるか死ぬかして
 先におらんなって
 もらわんと困るもんが
 男じゃ

 私らは残るもんで
 あっちはどこぞに行くもんなんじゃね。

自分のまわりを見る限り、これは真理なんだろう。

あ、西原初の絵本、『いけちゃんとぼく』の方はフツーでした。

■西原理恵子『パーマネント野ばら』新潮社
■西原理恵子『いけちゃんとぼく』角川書店